人と会わずに一人で仕事をした方が能力を発揮できる人とは?
僕は現在フリーランスとして働いていますが、会社で働いている頃に人間関係や仕事で行き詰まり「自分は会社員に向いてないかも」と考えて、一人でもできる仕事を探したことがありました。
僕がフリーランスという働き方を選んだのも、会社員は向いていないと思ったことが理由のひとつです。
今回は一人で仕事をした方が能力を発揮できる人のタイプをご紹介します。
1、自分のペースで進めたい人
「周囲と足並み揃えるのが苦手」
「自分のやり方で進めたい」
「人間関係に疲れた」
僕は会社員時代、他の人が決めたことに納得いかないまま従うのが嫌だったし、会議などで自分の仕事のペースを乱されるのがストレスでした。
とにかく時間を他人に管理されるのはストレスが溜まります。
このような人は自分のペースで仕事をした方が能力を発揮できると思います。
2、一人で黙々と作業するのが好き
僕の仕事はグラフィックデザイナーです。
1日のほとんどをパソコンに向かって黙々と作業していることが多く、1週間まったく外出しないことも普通にあります。
仕事の依頼や納品はすべてメールで済むので、基本的に人と会いません。
電話や打合せなど人と対面する作業は苦手です。
黙々と作業するのが好きな人は一人での仕事に向いています。
3、自己管理ができる
一人で仕事をするという事は、仕事量やスケジュールを管理する人が自分しかいないということです。
会社で働いていたときは経理の人が担当していたお金の管理も自分でやらなければなりません。
逆に言えば、自己管理ができる人は一人で仕事を始めても支障はないと思います。
4、最低限のコミュニケーションスキルがある
一人で仕事をするといっても、まったく人と関わらないかといえば必ずしもそうではありません。
クライントとの仕事の打合せだったり顔合わせだったりと、最低限のコミュニケーションスキルは必要ですが、会社員のように常に人間関係が発生する事は少なくなります。
5、朝起きられない
どうしても朝が苦手で遅刻を繰り返して会社での評価が下がってしまうというタイプの人も一人で仕事をするのに向いています。
会社という枠組みに当てはまらないだけで、能力があり仕事ができる人は沢山います。
むしろ自分が最大限に能力を発揮できる時間帯に仕事をすれば問題ないと思います。
【まとめ】納得できる環境で仕事をする
1、自分のペースで進めたい
2、一人で黙々と作業するのが好き
3、自己管理できる
4、最低限のコミュニケーションスキルを持っている
5、朝起きられない
これらに当てはまる人は、一人で仕事をした方が能力を発揮できると思います。
フリーランスとして起業すれば、嫌な上司や同僚、無駄な会議などに邪魔されず一人で自由に仕事をすることが可能なので、将来的に一人で仕事をしたいと考えている人は、自分はどのようなタイプか考えてみるのも面白いと思います。
人との会話でカロリーを消費して疲れてしまう
先日、phaさんの著書『がんばらない練習』を読んで、すごく共感した部分があった。
なんでみんな会話なんていうよくわからないゲームが自然にできるんだろう。~中略~ 僕は人に対して喋りたいことなんてほとんどないんだけど。
出典:pha/著『がんばらない練習』(幻冬舎)より
なぜかというと、むちゃくちゃ疲れるからだ。
特に知らない人との世間話は、会話する内容を考えるのが大変で、話始めても相手の話を受けてから返答するやりとりが凄い疲れる。
これは自分だけなのだろうか?
そんな会話嫌いな僕が遭遇した、疲れる会話のシチュエーションを紹介します。
仕事での何気ない世間話が疲れる
今はフリーランスだけど、会社で働いていると無条件に会話する必要があるので、自分の仕事だけに集中するのは難しい。
会話の相手はクライアントの営業マンだったり、コピー機の営業マンだったりする。
会話の内容は仕事のことなので事務的に対応すればいいので楽だが、会話が世間話にシフトするととたんに面倒くさくなる。
何気ない会話ほど難しく、会話の消費カロリーも高い気がする。
世間の人は何気ない世間話をなぜあんなに上手くこなせているのか不思議だ。
飲み会での会話が疲れる
仕事関連の飲み会や忘年会での会話もかなり疲れる。
特に、普段関りの少ない人と隣になったりすると会話どころではない。
相手がおしゃべりで聞いているだけなら適当に相づちを打っていればいいが、自分から気を遣って話さなければならない相手だと大きくカロリーを消費する。
飲み会といっても仕事の延長なので、まったく無言というわけにもいかず、脳をフル回転させて会話するので終わった後はへとへとになる。
会社員時代の飲み会は疲れた記憶しかない。
冠婚葬祭での親戚との会話が疲れる
結婚式や葬式に出席すると親戚に近状を話すのが本当に疲れるし面倒くさい。
会話の内容は「いつ結婚するのか」や「今何をしているのか」など他愛ないことだが、とにかく疲れる。
冠婚葬祭は一定時間、強制的に同じ空間に閉じ込められるので逃げようがなく、そこでつまらない会話を延々することになるので、会話嫌いとっては地獄のような空間だ。
これらの場で難なく会話をこなせる人は尊敬に値する。
学生時代の会話が疲れた
振り返ると、学生時代の会話ほど疲れるものはなかった。
同じ空間で強制的に会話するという意味では冠婚葬祭と似ているが、違いは学生時代の場合はその期間が長いことだ。
会話が異常に疲れると思ったのは小学校からだったと思う。
趣味も合わない不特定多数の人間が強制的に同じ空間に閉じ込められても会話などできない。
特に苦行だと思ったのが、遠足に行くときのバスの中だ。
あまり仲の良くない人と隣同士になっても当然話題などなく、会話したとしても当たり障りのない会話で終始する。
【まとめ】無駄な会話をしなくていいフリーランスは最高
嫌いな会話のシチュエーションをまとめてみたが、書いている途中で疲れてきた。
しかし今のフリーランスは会話嫌いには最高の働き方だと思う。
世の中には、人間関係が少なく会話しなくても成立する仕事がたくさんあるので、会話嫌いな人は調べてみるのもいいかもしれない。
仕事の依頼や納品はメールで済むし、仕事に関連した飲み会もない。
何と言っても世間話など無駄で疲れる会話が無いのが最高だ。
会話しないとさみしくなるという人もいるが、自分の場合は人との会話の疲労に比べれば一人で過ごす時間の気楽さの方が勝る。
この体質ゆえ会社員に戻ることはないと思う。
フリーランスを続けるために重要な5つのコツ
僕は4年程フリーランスで働いていますが、継続していくのは大変です。
ある統計によると、フリーランスになって1年目の壁を乗り越えられる人は全体の約60%、5年目は25%、10年目は10%となっています。
100人フリーランスがいたら、1年後には40人が脱落し、10年目ともなれば10人程度しか残らないということになります。
こんな現実があるからこそ、フリーランスという働き方を続けるために普段から気をつけていることがあります。
1、柔軟な発想を持つ
フリーランスで働いていると、当然ながら収入は月々変動があります。
月収100万円の時もあれば、10万円の時もあります。
ここが会社員とは決定的に違うところです。
フリーランスで働き始めの頃は収入の変動の大きさに戸惑い不安になります。
しかし逆にとらえれば自分の動き方次第で、収入を大きく増やすこともできます。
会社員と異なり、自分で考えて柔軟に動かなければフリーランスで仕事をしていくのは難しいと思います。
2、身の回りを整理整頓する
フリーランスに限ったことではありませんが、普段から身の回りの整理整頓には気を遣っています。
自分の目の届く範囲に普段よく使う事務用品を置き、何がどこにあるか分かるように配置しています。
整理整頓するのは仕事の効率性を保つことのほかに、次の日も気持ちよく働けるためでもあります。
さらに、毎日使うパソコンのデスクトップやデータの整理も重要です。
目の前の仕事に集中して最大のパフォーマンスを発揮するために、普段使う備品や道具のメンテナンスや身の回りの整理整頓も重要な仕事だと思います。
3、欲求に従って行動する
僕がフリーランスを始めたのは、会社員時代に働きすぎて疲れてしまったので、「とにかくゆっくり働きたい」という欲求が最大の理由でした。
それらの欲求があるからこそ仕事も頑張れるし将来への希望もわいてきます。
人によってフリーランスになった理由は様々だと思いますが、「お金が欲しい」とか「自分の力だけで仕事をしたい」など、素直な欲求に従って行動すれば良い結果もついてくる気がします。
4、病気にならない工夫をする
フリーランスを続けていくためには健康は一番大切かもしれません。
特に一人暮らしの場合は食事がおろそかになりがちなので、仕事と同じように健康にも気を遣う必要があります。
あと年に一回の健康診断は、できれば受けた方がいいです。
自分だけで不調を見つけるのは困難なので、健康診断で基本データを知るのは、病気の前兆を把握できるだけでなく、病院に行ったときに診断がスムーズに進み、治療も早期に適切に行われる確率が高くなります。
体調を崩せば仕事どころではなくなるので、僕の場合は仕事で無理をすることはありません。
もちろん徹夜で仕事をすることは皆無です。
病気にならない努力もフリーランスの仕事の一部といえます。
5、人を見極める目を養う
フリーランスで仕事をしていると人との繋がりが大切だと感じます。
会社員時代はある程度決まった相手としか仕事をしませんでしたが、フリーランスになって沢山の人と会うたびに、人を見極める目を養うことは重要だと考えるようになりました。
繋がり無くしては仕事も入ってきませんし、仕事の継続も不可能です。
特に自分が波長が合うと感じた人との縁は大切にして、逆に自分にとって不利益しか生まない相手とは思い切って縁を切る勇気も必要です。
人を見る目を養えば最終的に自分に合った人との仕事が残り、結果的にストレス無く仕事ができます。
【まとめ】フリーランスを継続するにはコツがある
僕はフリーランスで仕事を始めて来年で5年目に突入します。
始めた当初は何も分からず仕事をしていましたが、だんだん「続けるコツ」のようなものがあることに気づきました。
その継続するコツを大切にして、今後もフリーランスという働き方を模索していこうと思います。
フリーランスが暇な時にやるべき4つの行動
フリーランスで仕事をしていると、案件が終わったタイミングや予定していた案件がキャンセルになるなどの理由で急に暇になる時があります。
しかし、暇だからといって時間をもてあましていては売上も伸びませんし、生活していくのが困難になります。暇な時こそ行動することで仕事に繋がっていきます。
僕はフリーランスを始めて1年ほどは、2、3日仕事の依頼がないと不安になっていましたが、今では暇な時期を有効に使えるようになりました。
そこでフリーランスが暇な時にやるべき行動4つをご紹介します。
1、事務作業をする
制作作業に追われていると事務作業は後回しになってしまうので、空き時間に、たまっていた領収書やレシート、売上などを会計ソフトに入力します。
そのほかプリンタのインクや封筒や切手などの備品を購入しています。
あと意外に見落としがちですが、自動車の任意保険や各種保険を見直すのも重要です。
2、営業してみる
過去に仕事をしたことのあるクライアントや、友人・知人などに連絡することで、もしかしたら仕事を回してもらえる可能性もあります。
また、クライアントに対して現在の仕事の状態を伝えることは大切です。
取引先に対して年に数回程度は何かしら連絡をとることは、良好な関係を保つためにも大切だと思います。
3、ポートフォリオを見直す
デザイナーやイラストレーターの中には、ポートフォリオや自分のWEBサイトを持っている人も多いと思います。
暇な時こそポートフォリオの作品を描いたり、WEBサイトに掲載している作品を見直してみるのもいいかもしれません。
例えば古い作品を最新のものと差し替えたり、順番を入れ替えるなど見せ方を工夫したりと、定期的にポートフォリオに手を入れることで常に最新のものを発信することができ、そこから仕事に繋がる可能性もあります。
僕は空き時間にクライアントに見せるためのイラストを描いたり、ストックイラストサイトにアップするためのイラストを描いたりしています。
4、収入を得る方法を複数準備する
例えば、ストックイラストやブログでのアフィリエイトなど、本業の合間に複数の収入を得られる準備をしておくことで、仕事がなくなった時に焦らずにすみます。
他にもFXや不動産投資など、不労所得の方法をいろいろ試してみるのもいいかもしれません。
暇な時こそやれることもあると思うので、いろいろな方向に種まきをしておくと安心できます。
【まとめ】空き時間を有効利用する
1、事務作業をする
2、営業してみる
3、ポートフォリオを見直す
4、収入を得る方法を複数準備する
フリーランスにとって仕事に波があるのはわかっていても、急に暇になると不安になるものです。
そんな時に困らないように、予めやることを決めておけば空き時間を有効に使えます。
営業経験ゼロのフリーランスが仕事を受注する方法
僕がフリーランスで働くことを決めたとき一番大きな課題は「どうやって仕事を見つけてくるか」でした。
恐らく独立を考えている人の中には「営業のやり方がわからない」「営業が苦手」ということがネックになって行動に移すのを足踏みしている方もいるのではないでしょうか。かくいう僕もそのひとりでした。
これまで営業経験ゼロでしたが、実は仕事を受注することはそれほど難しくありません。
僕がフリーランスの経験をまとめた書籍がKindle本としてAmazonで販売中です。
こちらの書籍にフリーランスの営業のやり方について詳しく書いていますので、気になる方は参考にしてみてください。
1、コネクションを利用する
これまでのコネクションを利用する方法は2つあります。
在籍していた会社の取引先から受注する
会社に在籍している時に取引があったクライアントから仕事を受注するケースです。
特にデザイナーの場合はこのようなケースが多く、信頼関係が構築されているので独立後もスムーズに仕事を始められます。
ただし在籍していた会社からしてみれば自社で開拓した顧客を取られることでトラブルに発展する可能性もあるので注意が必要です。
在籍していた会社から受注する
在籍していた会社から受注することで独立後すぐ仕事を始められます。
僕も独立前に在籍していた会社から仕事を回していただいたことがあるので、在籍していた会社から仕事を受注したいのであれば円満退社を目指しましょう。
2、クラウドソーシングを利用する
クラウドソーシングを利用して仕事を受注できれば、独立して間もない頃は仕事量も不安定なので心強い味方になってくれるはずです。
僕が利用しているのは、「ランサーズ」と「クラウドワークス」です。
ただし、中にはとんでもなく安い金額で依頼しているクライアントも存在するので、作業量に対して報酬が見合わない場合は注意が必要です。
継続して長期に取引できるクライアントを見つけることができれば、安定した収入が見込めます。
3、新規受注先を開拓する
営業の中で敷居が高いのが「新規開拓」です。
特に営業経験がまったくない人にとっては何から始めればいいのかわからないと思います。
僕はデザイナー職の経験しかなく営業経験はゼロだったのでとても苦労しました。
自分の中に「この方法なら大丈夫」というマニュアルがないので模索しながら進めるしかありません。以下は僕が実際に行った営業方法です。
ダイレクトメールを送る
ハガキに自己紹介や仕事内容を印刷したものをデザイン会社、印刷会社、広告代理店などに郵送します。
アナログなやり方ですが意外に反応はありました。ネットの時代にあえてハガキというのが目立ったのかもしれません。
メールを送る
メールは相手の時間を気にすることなく無料でできる営業方法なのでやらない手はありません。ひたすら送りまくりました。
ただし1回送ったからといってすぐ返事がくるほど甘くなく、期間をおいて何通も出し続けました。1回であきらめず粘り強く続けることが重要です。
【まとめ】とにかく行動してみれば何とかなる
・コネクションを利用する
・クラウドソーシングを利用する
・新規受注先を開拓する
これらは僕がフリーランスになって実践した営業方法で、手探りながらも何とか継続して仕事を受注することができました。
独立するまで営業は難しいものだと思っていましたが、行動してみれば何とかなるものです。
グラフィックデザイナーに本当に必要な3つの能力
グラフィックデザイナーを目指す人にとって必要な能力とは、どのようなものがあるでしょうか。
例えば「センス」「才能」「絵が描ける」など、人によってグラフィックデザイナーという職業の印象はさまざまです。
僕がこれまでて20年ほど企業でデザイナーとして働き、その後フリーランスになって考えた、デザイナーに必要な能力をご紹介します。
話のポイントをつかむ能力
グラフィックデザイナーの
仕事の流れをおおまかにご紹介します。
1、発注(印刷会社などから印刷物の依頼を受ける)
↓
2、打合せ(どのような印刷物を制作するのかヒアリングする)
↓
3、制作(印刷物のデータを作成する)
↓
4、納品(完成したデータを納品する)
↓
5、仕事完了(請求書を出す)
この中で重要なのは、2の打合せです。
印刷物の制作を依頼するクライアントは、何かしらの悩みや願望を抱えているので、打合せで制作する印刷物がどんなデザインで誰に向けたものか、制作物のポイントを把握します。
例えば、「お客様にもっとお店に来てもらいたい」「商品をもっと売れるようしたい」などです。これら依頼者が抱えている悩みや願望に応えるのが、グラフィックデザイナーの役割です。
打合せの段階で曖昧な部分や不明瞭な部分を明確にし、いかに依頼内容のポイントをつかむかが、その後の制作をスムーズに進めるために重要になります。
正確にものを見る能力
グラフィックデザイナーは絵は描けなくても問題ありませんが、良いものと悪いものを見極める能力は必要です。
それは正確にものを見る能力。いわゆる審美眼と呼ばれるものです。
例えばチラシを作成する際、「いかに雰囲気に合ったイラストや写真を選ぶか」がとても重要になります。選ぶ素材ひとつでチラシの効果に差が出るからです。
媒体の目的に沿った最適な素材を選ぶことはグラフィックデザイナーにとって重要なスキルになります。
審美眼を鍛えるには高品質な絵や写真、映像などに数多く触れることです。
自分の眼にいろいろな情報を覚え込ませて眼を肥えさせることが審美眼を鍛えるにはとても重要です。
多くの引き出しを持つ
グラフィックデザイナーの仕事はDJに例えられることがあります。
DJはさまざまな曲を組み合わせて、その場の雰囲気に合った音楽をお客様に提供する仕事です。
グラフィックデザイナーの仕事も、依頼者が希望する印刷物に合ったデザインを、さまざまな素材を組み合わせて作って満足していただく仕事です。
時間の制約がある中で、印刷物に最適な写真やイラストやフォントを選び、クライアントの希望に沿ったものを作成しなければなりません。
そのためには自分の中に多くの素材の引き出しを持っていなければなりません。
引き出しを増やすには、いろいろなものを見たり体験したり、あらゆるものにアンテナを張り吸収する事が重要になります。
【まとめ】依頼者が満足する制作物を作るのが仕事
デザイナーに必要な能力をまとめると以下のようになります。
・話の要点をつかむ能力
・正確にものを見る能力
・多くの引き出しを持つ
これら以外にも必要な能力はありますが、この3つのポイントを押さえることで、依頼者の希望に沿った制作物に仕上げることができます。
グラフィックデザイナーの仕事というとセンスや技術論になりがちですが、依頼があってはじめて成り立つ仕事だからこそ、技術だけではない能力が重要になると思います。
【ストックイラスト】PIXTA(ピクスタ)でダウンロード数が多かったイラスト ベスト5を紹介します
今年も残すところあと2ヶ月になりました。一年が過ぎるのが早いです。
今年の6月にストックイラストサイトのPIXTA(ピクスタ)に登録してから半年ほど経過しました。
この期間の成果は記事で紹介しましたが、今回は最もダウンロードされたイラストのベスト5を紹介します。
★5位「さつまいも」
野菜のイラストはいろいろ登録していますが、中でも「さつまいも」のダウンロード数が一番多かったです。
「さつまいも」に関連したチラシやWEBサイトなどでの需要が多かったのではと推測します。
農業関連のイベントやスーパーのチラシなどでの使用を想定して制作しました。
皮付きだけでなく半分に割って中身が見えるさつまいもにしたことで、使い勝手が向上したのではないかと思います。
ちょっとしたカットにも使用できます。
★4位「夏の素材セット」
夏の海に関連したイラストをまとめたイラストです。
明る目の色使いで輪郭線もないので、媒体を選ばず使えそうなイラストを揃えたのがダウンロードに繋がったのではないかと思います。
「爽やかな夏」をイメージしたイラストをまとめて、海開きや海に関連したイベントの印刷物やWEBサイトなどでの使用を想定して制作しました。
色使いも爽やかになるように、なるべく明るめの色調にしています。
背景素材も入れることで、見出し部分の背景などで使ってもらいやすく配慮しました。
★3位「お祭りセット」
夏祭りに関連したイラストをまとめたイラストです。
「セットもの」イラストの良さは様々な媒体に利用可能なところなので、このイラストも使い勝手が良いところがダウンロードに繋がったのだと思います。
特に6月から7月は夏祭りや夏休みに関連したイベントがたくさん開催されるので、その時期のダウンロード数アップを狙って制作したイラストです。
夏祭りの定番アイテムが揃っているので、印刷物やWEBサイトなど様々な媒体に対応可能です。
花火の背景があるのもポイントで、チラシのタイトル部分の背景に使用するなど用途はいろいろあります。
★2位「お盆セット」
お盆に関連したイラストをまとめた「セットもの」のイラストです。
この結果を見て、「セットものは強い」ということが実感できました。
お盆に関連したイラストを一通りセットにしたイラストで、お盆やお彼岸のチラシやWEBサイトなどへの使用を想定して制作しました。
各イラストをバラバラにしておくことで、組み合わせやすくしました。
どんな媒体にもなじむよう輪郭線を使用せず、なおかつ立体感のある感じに仕上げました。
★1位「田舎の風景」
堂々の1位は田舎の風景でした。
正直このイラストが1位というのが意外でした。
予想ではセットもののイラストが1位だと思ったのですが、背景のみのイラストも需要があるということが分かったので、今後のイラスト制作の参考になりました。
チラシやパンフレット、広報誌のカット、WEBサイトなどへの使用を想定して制作しました。
あまり描き込まずシンプルな風景なので様々な媒体で使用できます。
【まとめ】ダウンロード数はイラスト制作の糧になる
PIXTAを始めた理由はフリーランス仕事の副業的な意味合いでしたが、毎日少しずつでもダウンロードされるのはイラスト制作の糧になります。
やはり何かしら反応があるのが一番のモチベーションになりますし、ダウンロード数を受けて制作するイラストの方向性も変わってくるので、定期的に結果を確認するのは大切だと改めて思いました。
今後も定期的に結果報告を行っていきたいと思います。
フリーランスになってから活きた会社員時代の経験
僕はフリーランスとして独立する前は小さなデザイン事務所で働いていました。
少人数ゆえに自分の作業以外にあらゆる雑務を兼務しており、自分の作業だけに集中できないジレンマがありました。
しかし、フリーランスとなった今では会社員時代に無駄と思えた雑務でも、役立っている経験が多々あります。
僕が会社員時代に役に立ったと思った経験を紹介します。
1、会社こそ経験を積む最適な場所
会社員時代は主にパンフレット、チラシ、名刺など、紙媒体のデザインを担当しており、それらの作業と並行してあらゆる雑務を兼任していました。
大企業であれば日々の雑務は総務部など担当したり、掃除は外部の会社に委託したりしていると思います。
以下は僕が行っていた雑務です。
・ゴミ捨て、掃除
・プリンタやPCなど備品の管理
・パソコン、ネットワークのトラブル対応
・会社のWEBサイトやSNSの更新、管理
・電話対応、来客対応
・打ち合わせ、社内会議
・新人の採用、教育
作業が中断されるのでこれらの雑務が嫌でしたが、会社で働く上で強制的に発生する作業なので慣れるしかありません。
しかし、視点を変えて考えると“強制的に”というのがポイントです。
実はフリーランスになってから、会社こそ経験を積む最適な場所だと気づきました。
2、会社員時代の雑務は貴重な経験の宝庫
会社での様々な雑務はフリーランスになった時に大きな経験として活きてきます。
フリーランスになると本業のほかに雑務の量が格段に増えるからです。
例えば以下のような作業です。
・見積もり、請求書、納品書の発送
・売上や経費の管理
・事務所の掃除、管理、修繕
・PCやプリンタなど備品の管理、手配
・クライアントとの打合せや電話対応
・ネットワークやPCトラブルの対処
会社員時代に様々な雑務を経験したおかげで、これらの作業はあまり苦労も無く進められたので、会社員時代は貴重な経験をしていたのだと気づきました。
3、営業は経験した方がいい
僕はこれまデザイナー畑で仕事をしてきたので営業経験はゼロでした。
しかしフリーランスになると営業メールや電話、取引先への挨拶、見積もり作成、打ち合わせ、納品、請求書の作成など、会社員時代であれば営業に分類される仕事が発生するので、いつまでも苦手とは言っていられません。
会社員時代に印象に残っている営業マンがいました。
ある日、印刷会社の営業マンがやってきて仕事の用件がないにもかわらず、社長と30分ほど雑談して帰っていきました。
その時は「ヒマなんだな」としか思わなかったのですが、実は用件がないのに雑談だけして帰るというのは、何気ない雑談の中から仕事に繋がる話を相手から引き出す高等テクニックだということに気づきました。
できれば、会社員時代に営業は経験しておきたかったです。
【まとめ】会社で得られる経験は貴重
・会社こそ経験を積むチャンス
・会社員時代の雑務は貴重な経験
・営業は経験した方がいい
僕はフリーランスになってから会社員時代の経験の重要さに気づき、今では経験して良かったと思っています。
会社で働いていて、「雑務がめんどくさい」と思っている人は、視点を変えて雑務をやってみれば、そこから何かしらの発見があるかもしれません。
経験の積み重ねが自信につながる
僕がフリーランスとして何とか仕事を続けてこれたのも、20代の新人時代に大量の仕事をこなしたという自信と経験があったからです。
「1万時間の法則」と言われるように、どんな仕事でも自分だけで仕事を回せるようになるには、それなりの時間と労力が必要です。
1日8時間勤務×1ヶ月20日×12ヶ月として約5年程かかる計算です。
新人時代はとにかく量とスピードが大切
僕は20~30代半ばまでゲーム会社でデザイナーとして働いていました。
新卒で入った会社は研修期間がありましたが、その後転職した小規模な開発会社では実戦で仕事を覚えていく環境でした。
ゲーム開発はα版、β版、マスター前は戦場のような忙しさになります。
おのずと大量の仕事を決められた期間内でこなしていく中で、技術とスピードが養われます。
人数が少ないので何でもやらざるを得ない状態で、デザイナーの仕事以外に外注管理などにも関わらせてもらい、その経験はフリーランスになった今でも役立っています。
大量の仕事をこなしたことで仕事への自信が生まれました。
経験を積めないと思ったら迷わず転職
ゲーム会社時代は転職するのが当たり前と思っていて、ある程度経験を積んだら、その経験と実績を携えて次の会社へ転職しました。
転職を積み重ねてきたのは、経験やスキルを積めずに同じ会社で停滞するのが怖かったのかもしれません。
おかげでゲーム会社に入ってから、ドット絵からはじまり、2D背景デザイン、3D背景デザイン、エフェクトデザイン、キャラクターモデリングと、自分が希望する幅広い業務に携わることができました。
転職によりスキルと実績を積むことができました。
自信と経験が次へのステップにつながる
僕が転職を重ねたのはスキルアップだけが目的ではなく、常に仕事の評価を転職という市場で確かめたかったのが理由かもしれません。
同じ会社にいると自分の評価が見えなくなってくるので、別の会社ではどのように評価されるのか常に気になっていました。
転職はスキル、経験、実績、人間力のどれが欠けてもうまくいきません。
転職したことにより、自分の仕事の総合力を転職市場で客観的に認識できたことで、さらなる自信が生まれました。
【まとめ】総合力を高めることで自信に繋がる
・大量の仕事をこなしたことで仕事への自信が生まれた
・転職によりスキルと実績を積むことができた
・仕事の総合力を転職市場で客観的に認識できた
僕の場合、これら3つのステップを経て、徐々に仕事への自信をつけてきました。
最初から技術力を高めるよりも、大量の仕事をこなしていけば並行して仕事のスピードも早くなるし技術力も高くなっていきます。
特に新人時代の数年間はがむしゃらに仕事に打ち込むことが大切だと身をもって経験しました。
それがスキル、経験、実績、人間力、仕事のスピードなど、総合力を高めることになり、結果的に自信に繋がっていくのだと思います。
会社を辞める時に心がけていたこと
僕はこれまで何社か転職を経験してきました。
理由は、もっと高いレベルの仕事をしたいからだったり、人間関係だったり様々です。
終身雇用が崩壊した現代社会では、誰しも転職しなくてはならない事態に遭遇する可能性があります。
アメリカだと転職回数が多い人ほど能力が高いと判断されるようですが、日本ではまだ転職はネガティブな印象を持たれることが多いかもしれません。
僕は転職する時に、いくつか心がけていたことがあります。
1、「自分がいなければ」という思い込みを捨てる
転職を考えた時に錯覚しやすいのが、「自分がいなければ今の仕事は回らない」と考えて、思いとどまってしまうことです。
会社は社員一人いなくなっても、次の日から何事もなかったように仕事が回るので問題ありません。
一人辞めて仕事が滞るような会社は経営が危ういといえます。
「自分がいなければ」というのは単なる思い込みで、会社は欠員が出れば次の社員を補充するだけです。
「自分がいなければ」という思い込みは、会社への依存している証拠なので、会社を辞める際にはその思い込みを捨てる必要があります。
2、最後は自分で背中を押すしかない
万全の準備を整えて転職するのが理想ですが、現実はなかなかそう上手くいきません。
人間関係や病気療養など、転職する人の理由は様々です。
それ以外にも、勢いで辞めてしまうこともあると思います。
僕は過去に勢いあまって辞めてしまったことがありますが、不思議と後悔はありませんでした。自分の中で納得できていたのかもしれません。
どんな理由にせよ、最後に決断して背中を押すのは自分しかいません。
3、できるだけ円満退社を心がける
勢いで転職を決めても、できるだけ円満に退社することが大切です。
本音では最後に会社への不満をぶちまけたい気持ちも理解できますが、次のステップのために、そこはぐっと我慢した方が賢明です。
なぜなら辞意を伝えてから辞めるまで、会社側の協力を得られなければ退職日が延期されたり、後々の転職に影響が出るからです。
会社を辞める場合、具体的に次のような人の協力が必要になります。
・同僚(仕事の引き継ぎなど)
・直属の上司(最初に辞意を伝える人)
・部署の上司(所属している部署のトップ)
・役員、社長(直接会わない場合もある。稟議書の決裁など)
・総務部(退職時の書類の手配、退職日の調整など)
1人が退職するのにこれだけの人が関わることを考えると、円満に辞める重要性も理解できると思います。波は荒立てない方が賢明です。
【まとめ】自分を信じて行動する
転職が正しいのか間違っているのか判断できるのは自分自身しかいません。
そう考えると誰かに相談したところで、理解してもらうのは難しいと思います。
仕事が自分に向いているかどうかは、いろいろな仕事をやってみないとわからないことも多いです。自分にできることを確かめるために転職は意味のあることだと思います。
今の仕事が自分に合っていないと感じたら、自分の理想にたどり着くまで一歩前進した証拠です。
あとは自分を信じて行動するしかありません。
思い立ったらすぐ行動することの重要さ
僕はフリーランスになると決めて、次の日に税務署に開業届を出しました。
決めてから実行するまでの時間は1日足らずでした。
フリーランスになるために特別に準備したり資金を用意したわけでもなく、いきあたりばったりで決めてフリーランスになりました。
開業届けを提出したことでフリーランスの自覚が芽生え、追い込まれることで目の前のやるべきことに集中することができました。
振り返ってみると、「思い立ったら行動する」というスピード感こそ重要ではないかと思っています。
1、勢いに乗って行動する
人間が集中できる時間はあまり長くはなく、熱を持っている状態は長くは維持できません。
熱中できることや良いアイデアが見つかったら、あまり考えずにとりあえずやってみるのも一つの方法です。
勢いに乗っている時は、意外とデメリットやリスクは感じないものです。
勢いの波に乗って行動してみれば、自分が考えている以上のことが達成できたりします。
あまり冷静にならず熱を持ったまま行動することは、自分が目指す方向で何かしら成果を出したいときに有効だと思います。
行動して壁に当たったら、その時に考えればいいと思います。
2、あまり準備しない
事前に準備しても絶対に大丈夫という保証はありません。
失敗するかもしれないし上手くいくかもしれません。
リスクを考えすぎると行動に移す確率は低くなります。
僕はフリーランスになる時に何の準備もしませんでした。
独立当初を振り返ると、もう少し準備すべきだったと思うことはありましたが、変化の先にあるワクワク感を考えると準備不足など小さなことに思えました。
走りながら軌道修正していくぐらいの気持ちで、まずは1歩を踏み出すことが重要だと思います。
3、自分の感覚を信じる
「思い立ったが吉日」という言葉があります。
意味を調べると「何か物事を始めようと思ったら日を選ばずにただにち着手するのが良いという教え」とあります。
自分が、やるぞ!と思った日が絶好のタイミングということです。
何か物事を始めようとする時は、いろいろな条件が重なっており、そのタイミングは自分しかわかりません。
自分の感覚を信じることが行動につながっていくと思います。
【まとめ】時には勢いで行動することも重要
僕が行動を起こすときに大切にしていることをまとめてみました。
1、勢いに乗って行動する
2、あまり準備しない
3、自分の感覚を信じる
大企業に勤務していても10年後は大丈夫という保証はありません。
新卒で入社しても同じ会社で退職まで在籍する人は昔に比べて少なくなっています。
自分に合わない環境で「成長できない」と感じたら行動するチャンスかもしれません。
別の環境ならその能力をより活かせ、好待遇で働けるかもしれません。
時には冷静に考えないで勢いで行動することも重要だと思います。
努力する方向性を間違えないために重要なこと
日本では努力することが美徳と見なされる傾向があります。
たしかに努力できない人より努力している人の方が、認められたり頑張っているように見えるかもしれません。
しかし本当に成果を出したい場合、正しい方向性での努力でなければ、あまり有効だと思えません。
では正しい方向性で努力するためには、どうすればよいか考えてみました。
自分を知る
努力する前に自分が進む方向性を決める必要がありますが、その前に目指す方向に自分が合っているか、自分を知る作業が必要です。
例えば、就職活動では最初に自己分析をすることが多いと思います。
自己分析は自分の中にある答えを掘り下げて見つけ出す作業です。
場合によっては、子どもの頃の経験や考えにまでさかのぼる必要があるかもせれません。
自分のやりたいことが見つかれば、あとは目標までどのようなルートで、どのように努力するかを考える段階になります。
まずは自分を知ることが正しく努力するための第一歩だと思います。
方向性を定める
努力する目標が決まって仕事を決めようとする段階で、例えばアルバイトをしようと考えた場合、時給が安く経験が積める仕事と、時給が高く何の経験も積めない仕事では数年先に大きな差が生まれます。
特に何かしらスキルを身につけたいという人にとっては、お金より「いかに経験が積めるか」という点に比重を置いて仕事を選んだ方が、最終的にスキルという資産を手に入れることができます。
少しでも自分のやりたいことや興味のある仕事を選んだ方が、将来的なステップアップには有効です。
自分の方向性を定めるのは正しく努力するためには重要です。
成果が出るまで待つ
進む道が決まって努力を続けても、明確な成果が出るにはある程度の時間を要します。
仕事内容にもよりますが、3年程度は同じ仕事を継続してみないと本当の成果は見えてきません。
未経験から仕事を始めると、最初はどうしても雑用や補佐的な仕事、単純作業などから始めることが多く、それから徐々に責任ある仕事を任されるので、どんな仕事でも3年程は経過してしまいます。
世間で言う「石の上にも三年」はあながち間違ってはいないのです。
正しい方向性で3年程働けば、自分の方向性が正しいかどうかの見分けはつくと思います。時には成果が出るまで待つのも重要なことです。
進む方向性を修正する
努力した結果がすべて正解とも限りません。
例えば3年頑張っても、「やはり自分には向いていなかった」というのも一つの結論です。それから軌道修正するのもひとつの判断だと思います。
人によっては1年程働けば見えてくるかもせれません。
特に新卒で入社した企業が自分に合わなかったとしても、その努力は無駄ではなく、経験に基づく方向性の修正です。
その経験を元に次に自分が向かう方向性を決めて、新たに決めた方向性で努力すればいいと思います。
【まとめ】正しい方向性で努力しよう
正しく努力するためのフローをおおまかにまとめてみました。
・自分を知る
・方向性を定める
・成果が出るまで待つ
・進む方向性を修正する
自分に能力があるにもかかわらず、間違った方向性で努力している人は非常にもったいないと思います。
最短で目標に到達するには、自分の能力を見極めて正しい方向性で努力する必要があります。
フリーランスになった3つの理由
僕は会社員時代、このような3つの悩みを抱えていました。
1、会社の雑務が煩わしい
2、会社の人間関係でストレスがたまる
3、会社では仕事を選べない
フリーランスとして独立を決めたのは、会社員として働くことの不満が大きくなり、これらのデメリットを解消できると思ったからです。
結果的に独立したことで、これらのストレスから開放され、自分のやりたいことに集中できるようになりました。
フリーランスになって、3つの悩みがどのように解消されたか詳しく説明します。
1、会社の雑務が煩わしい
僕はフリーランスになる前は社員は10人程度のデザイン会社に勤務しており、紙媒体のデザインなどを担当していました。
社員が少ないため、様々な業務を兼務していました。
主に以下のような業務です。
・デザイン作業
・部下や新人の管理・指導
・電話対応、来客対応
・クライアントや営業との打ち合わせ
・プリンタやPCなど備品の管理
これらは会社に勤務していれば発生するものですが、自分にとってはストレスの要因になりました。
特に電話は作業と集中力を中断されるので電話は極力使用しません。
フリーランスになってからはこれらの雑務はゼロになり、おかげで仕事に集中でき、効率がよくなりました。
2、会社の人間関係でストレスがたまる
会社に行けば避けて通れないのが「人間関係」です。また、会社を辞める理由の上位にくるのも「人間関係」です。
会社の人間関係に嫌気がさしてフリーランスになる人は多いと思います。
僕の場合、フリーランスになったのは人間関係が理由ではありませんが、それでも複数の人間と仕事をするのはストレスがたまりますし、自分のペースで進められないこともあります。
フリーランスは基本的にひとりで仕事をするので休みたい時に休んで、仕事をしたい時にすればいいのでかなり気楽です。
人間関係のストレスが原因で会社に行けない人や、ひとりで仕事をしたい人はフリーランスという働き方も手段のひとつだと思います。
3、会社では仕事を選べない
会社で働くというのは、他人が運転する車に乗っているようなもので、他人がハンドルを握っているため、どこに向かおうが文句を言えません。
そのかわり車の安全性が高いので安心感はあります。
逆に自分で運転できないということは、向かう方向が間違っていても従わなければならないということです。
結果的に僕がフリーランスになったのは「仕事を選べない」のが一番大きな理由です。
フリーランスになってからは、自分の許容量を超えた仕事やパフォーマンスが発揮できない仕事、極端に単価の安い仕事はすべて断っています。
【まとめ】フリーランスになって解決したこと
1、会社の雑務が煩わしい→自分のことだけに集中できる
2、会社の人間関係でストレスがたまる→一人なので人間関係のストレスがない
3、会社では仕事を選べない→自分のルールに従って仕事を選べる
僕にとってはフリーランスは、会社員時代の悩みが解消できた素晴らしい働き方です。
決断のスピードを上げるために大切にしていること
ビジネスの現場では、毎日あらゆる場面で決断を迫られます。
売上に繋げたり業務の効率を上げるためにも、決断の早さは重要です。
それらの決断に費やすエネルギーと時間は膨大なものになるので、できるだけ素早く決断する必要があります。
僕は普段から決断のスピードを上げるために気を付けていることがあるので、その方法をご紹介します。
1、あらかじめ決めておく
決断に時間がかかる理由のひとつに「悩む時間」があります。
それが毎日となると時間に換算するとかなりのロスになります。
予測できることは、あらかじめ決めておくと決断は早くなります。
例えば、
・お昼ご飯のお店の場合、月~金曜のローテーションを決めておく。
・毎日着る私服の場合、月~金曜のコーディネートを決めておく。
他にも毎日決めることがあれば、積極的にルール化することで、悩みの時間を無くすことができます。
2、ルールを設定する
会社でもルールを決めておくことで、効率化できることは沢山あります。
例えば、以前在籍していた会社でのこと。
コピー機の用紙が切れたら補充するための用紙のストックです。
ルールを設定する前は、ストックが無くなると総務部に発注する必要があったのですが、誰も補充しなければストックがゼロになることがありました。
これでは次に使う人はコピーができなくなり業務に支障が出てしまいます。
そこで「コピー用紙のストックが残り2束になったら総務部に発注する」
というルールを作ったところ、ストック切れのない状態が維持できました。
この場合「残り2束」というのがポイントです。
誰が観てもわかりやすいルールを設定することで、悩む必要がなく決断できます。
3、優先順位をつける
仕事で同時進行でさまざまな案件を抱えている場合、優先順位を決めて進めているのではないでしょうか。
僕も複数のクライアントと取引があるので仕事が重なることがありますが、仕事の受け方の優先順位を明確にしています。
僕の場合、仕事は入ってきた順番で受けています。
いくら大きなクライアントで受注金額が大きくても、スケジュールが埋まっていれば、お断りすることもあります。
あと、あまりにも高圧的なクライアントや低料金や無理なスケジュールを要求してくるクライアントもお断りします。
自分の中で「こういうクライアントとは仕事をしたくない」という明確な優先順位を設定しておけば、悩むことなく素早く決断できます。
優先順位を設定してルール化しておくことで、決断するスピードは格段に早くなります。
【まとめ】自分なりの方法を見つける
なかなか決断ができないという人は、少しコツをつかむだけで決断のスピードを上げることができます。
1、あらかじめ決めておく
2、ルールを設定する
3、優先順位をつける
仕事において決断の早さは重要です。
素早く決断することで時間が生まれ、その時間を有効に使うことで業務が効率化できます。
自分なりのスピードを上げる方法を見つけておくと何かと便利です。
ストレスで潰れてしまう前にできること
僕は普段から仕事量や休みのバランスに気をつけています。
それはフリーランスになってからより顕著になりました。
例えば平日の仕事は朝9:00から始業、18:00には終業するようにしています。
もちろん残業はしませんし、日曜日は必ず休みます。
そのような考えになった理由は、フリーランスになる前の会社員生活で精神を病んで退職したり、休職した経験があるからです。
いかに会社で働くことが過酷かを実感しましたし、人間はちょっとしたキッカケで簡単に精神を病んでしまうということを身をもって経験しました。
今振り返ると、よく死なずに生きてこられたなと思います。
では、精神が病んでしまう前に自分を追い込まないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
1、脅迫観念にとらわれない
日本人は働くことを美化したり、働くからには「頑張るのが当たり前」という見えない強迫観念に支配されている印象を受けます。
仕事というのは体を壊してまで頑張る価値があるものなのでしょうか?
今の日本人に必要なのは、休むことは悪であるという脅迫観念から離脱して、積極的に休むことに重点を置いて仕事はほどほどという考え方にシフトすることだと思います。
2、ストレス回避術を身につける
会社にはストレスという地雷があらゆるところに埋まっています。
ストレスが直撃すれば人間は簡単に精神を病んでしまいます。
そのためには、できるだけストレスという地雷を回避する術が必要です。
会社で働く限り、逃げようがないストレスもありますが、いい意味で「適当」にやることも必要です。
つらくなったら時々有給をとって休んだり、飲みに行ったりするなど、できるだけ嫌なことを忘れましょう。
あまりにも自分に合わない職場の場合、会社を辞めることも選択肢として考えるべきだと思います。
3、自分の限界を知る
自分の仕事のキャパシティを把握している人は意外に少ないのではないでしょうか。
かくいう僕も自分の限界がわからず働いていました。
どこまで仕事のストレスに耐えられるかは個人差があります。
そもそも、自分が頑張れたから相手も頑張れるというのは、あまりにも傲慢な考え方で、人によってペースもさまざまだし、病気を抱えながら仕事をしている人もいるはずです。
これ以上は頑張れないという境界線が自分でわかっていれば、病気になる前に仕事量を調整したり、適度に休んだりと対策が立てられます。
4、自分だけで抱え込まない
特に精神的な疾患は、一度かかってしまうと回復までに時間も要するので、病気になる前に水際で食い止めることが重要だと思います。
もし精神状態が悪いと感じたら、メンタルクリニックなどの専門機関を受診するなど、自分だけで抱え込まず、さまざまなものに頼るのも時には大切だと思います。
【まとめ】ストレスをうまく回避する
精神的な病気になる前にできることをまとめてみました。
1、脅迫観念にとらわれない
2、ストレス回避術を身につける
3、自分の限界を知る
4、自分だけで抱え込まない
定年まで仕事をすると考えると、一時的には無理して仕事をしても、長くは続かないでしょう。
会社で働く以上ストレスは避けられませんが、できるだけダメージを軽くすることはできます。ときには逃げたり休んだりすることも必要ではないでしょうか。