日本では努力することが美徳と見なされる傾向があります。
たしかに努力できない人より努力している人の方が、認められたり頑張っているように見えるかもしれません。
しかし本当に成果を出したい場合、正しい方向性での努力でなければ、あまり有効だと思えません。
では正しい方向性で努力するためには、どうすればよいか考えてみました。
自分を知る
努力する前に自分が進む方向性を決める必要がありますが、その前に目指す方向に自分が合っているか、自分を知る作業が必要です。
例えば、就職活動では最初に自己分析をすることが多いと思います。
自己分析は自分の中にある答えを掘り下げて見つけ出す作業です。
場合によっては、子どもの頃の経験や考えにまでさかのぼる必要があるかもせれません。
自分のやりたいことが見つかれば、あとは目標までどのようなルートで、どのように努力するかを考える段階になります。
まずは自分を知ることが正しく努力するための第一歩だと思います。
方向性を定める
努力する目標が決まって仕事を決めようとする段階で、例えばアルバイトをしようと考えた場合、時給が安く経験が積める仕事と、時給が高く何の経験も積めない仕事では数年先に大きな差が生まれます。
特に何かしらスキルを身につけたいという人にとっては、お金より「いかに経験が積めるか」という点に比重を置いて仕事を選んだ方が、最終的にスキルという資産を手に入れることができます。
少しでも自分のやりたいことや興味のある仕事を選んだ方が、将来的なステップアップには有効です。
自分の方向性を定めるのは正しく努力するためには重要です。
成果が出るまで待つ
進む道が決まって努力を続けても、明確な成果が出るにはある程度の時間を要します。
仕事内容にもよりますが、3年程度は同じ仕事を継続してみないと本当の成果は見えてきません。
未経験から仕事を始めると、最初はどうしても雑用や補佐的な仕事、単純作業などから始めることが多く、それから徐々に責任ある仕事を任されるので、どんな仕事でも3年程は経過してしまいます。
世間で言う「石の上にも三年」はあながち間違ってはいないのです。
正しい方向性で3年程働けば、自分の方向性が正しいかどうかの見分けはつくと思います。時には成果が出るまで待つのも重要なことです。
進む方向性を修正する
努力した結果がすべて正解とも限りません。
例えば3年頑張っても、「やはり自分には向いていなかった」というのも一つの結論です。それから軌道修正するのもひとつの判断だと思います。
人によっては1年程働けば見えてくるかもせれません。
特に新卒で入社した企業が自分に合わなかったとしても、その努力は無駄ではなく、経験に基づく方向性の修正です。
その経験を元に次に自分が向かう方向性を決めて、新たに決めた方向性で努力すればいいと思います。
【まとめ】正しい方向性で努力しよう
正しく努力するためのフローをおおまかにまとめてみました。
・自分を知る
・方向性を定める
・成果が出るまで待つ
・進む方向性を修正する
自分に能力があるにもかかわらず、間違った方向性で努力している人は非常にもったいないと思います。
最短で目標に到達するには、自分の能力を見極めて正しい方向性で努力する必要があります。