進路に悩む人に漫画『BLUE GIANT』を読んで欲しい理由
こんにちは、にじまるです。
春は学生や社会人にとって卒業や異動など周囲の環境が変わる人が多くなる時期です。この時期は進路を考えたり悩んだりする人も多いのではないでしょうか。
そのような人にオススメしたい漫画が『BLUE GIANT』です。
今回は、進路に悩む人に『BLUE GIANT』を読んで欲しい理由を紹介します。
『BLUE GIANT』とは
『BLUE GIANT』(ブルージャイアント)は、ビッグコミック連載中のジャズを題材にした漫画作品で、主人公の宮本 大(みやもと だい)が世界一のジャズプレーヤーになるために奮闘する姿を描いたサクセスストーリーです。
第1部の『BLUE GIANT』では、大が仙台の高校を卒業してから東京での修行時代までが描かれ、第2部『BLUE GIANT SUPREME』はヨーロッパが舞台、そして現在は最新シリーズであるアメリカが舞台の『BLUE GIANT EXPLORER』が連載中です。
あらすじ
高校でバスケ部に入っていた大はバスケに限界を感じており、将来の目標がないまま高校生活を送っていた。
ある日、ライブハウスでジャズの演奏を見たことがきっかけでサックスに興味を持つ。
その後、兄からテナーサックスをプレゼントされた大は、毎日学校帰りに近くの河原でサックスの練習を始める。
その後、さまざまな出会いがありプロを目指すことに決めた大は、世界一のジャズプレーヤーになるために東京に行くことになる──。
一つの事に情熱をかける大切さ
『BLUE GIANT』をオススメする理由のひとつが、主人公宮本 大の熱さです。
大は一度決めたことにのめり込む一直線な性格で、暑い日も寒い日も毎日のように河原でサックスの練習をしている。
サックスにのめり込んで情熱を傾ける大の姿勢は、仕事にも通じる部分がある。
新卒で仕事を始めても成果はすぐに出るものではなく、仕事を覚えるまでには数年単位の時間を要する。それこそ大のように毎日コツコツやるしかない。
『BLUE GIANT』を読めば、一つの事に情熱をかける大切さを感じ取れると思う。
人との出会いの大切さ
『BLUE GIANT』では、大がサックスを始めてから様々な人との出会いにより、プロに近づいていく過程が描かれている。
大は幼い頃に母親を亡くして父子家庭で兄と妹がおり、大がサックスを始めるにあたり、兄は大に高価なサックスをプレゼントしてくれた。父と妹も大を様々な形で応援してくれる。
例えば、高校生が進路を決める時は家族の協力は不可欠となる。家族は一番身近で応援してくれる大切な存在なので、自分のやりたいことを家族にプレゼンして協力してもらうという努力が必要になる。
『BLUE GIANT』は、大がひたすら突っ走る物語に見えるが、周囲の家族や友人の支えがいかに大切かがわかる物語でもある。
未完成でも舞台に立つ大切さ
ある日、毎日学校帰りに河原で練習していた大はサックスのリードを購入するため立ち寄った楽器店で店主から誘われジャズバーの舞台に出演することになる。
しかし、音が大きくてうるさいと客から怒られ舞台を降りることになり、落ち込む大だったが、楽器店の店主から音楽の講師を紹介され、講師のもとでサックスを教えてもらうことに。
大はサックスの技術が未完成な状態で舞台に上がって失敗しているが、これは仕事にも通じるる部分で、例え荒削りで未完成でも舞台に上がることの大切さは、前に進むために大切なことだと思う。
仕事ではスピードを求められる場面が多く、例えば企画書などの場合は納期に間に合わせるために80%程度の状態でも提出しなければならない時がある。
完全な状態でなくても時間的余裕がある状態で提出することで、その後の修正で100%に近づけていけばいい。
【まとめ】
今回紹介したように、『BLUE GIANT』は進路に悩む人にとって何かしらの考えるためのヒントを与えてくれる漫画だと思う。
大のジャズにかける情熱からは、進路だけでなく普段の仕事に通じること大切なことも感じ取ることができる。
物語は仙台から東京、ヨーロッパ、アメリカと続き、読者に世界の広さと夢を追うことの素晴らしさを訴えているような気がする。