フリーランス雑記帖

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『「もののけ姫」はこうして生まれた』でわかるクリエーターに必要な4つの要素

こんにちは、にじまるです。

僕は20代でゲーム会社のCGデザイナーとして働きはじめた頃から、モチベーションを上げる方法として、クリエーターのドキュメンタリーを観ることを習慣にしています。

特に好きなのは、「情熱大陸」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」など、クリエーターが登場するドキュメント番組で、中でも繰り返し観ているのが今回紹介する『「もののけ姫」はこうして生まれた』です。

この作品は、スタジオジブリの映画『もののけ姫』の制作の舞台裏に密着したドキュメンタリー作品で、映画の企画立ち上げから映画の完成、宣伝戦略まで、映画制作のすべてが詰まっています。

この作品は、漫画『ONE PIECE』の著者である尾田栄一郎氏も絶賛しており、クリエーターやクリエーター志望者にとって非常に得るものが多い作品です。

今回は、『「もののけ姫」はこうして生まれた』を観ることでわかる、クリエーターにとって必要な4つの要素を紹介します。

 

『「もののけ姫」はこうして生まれた』とは?

スタジオジブリ制作のアニメ『もののけ姫』の企画の立ち上げから制作現場の裏側を中心に、アフレコ、宣伝戦略、映画公開後までを約2年にわたり記録したドキュメンタリー作品。宮崎駿監督のアニメーションや作品に対する姿勢や考え方が詳細に記録されており、創作を目指す人や創作の現場で働いている人におすすめしたい作品。

リエーターに必要な要素1:リアルな実体験

宮崎駿監督は作品の中で、「子供時代に『となりのトトロ』」を何回も観るより、リアルで遊んだ実体験の方が重要だ」と語っています。

特にアニメーターを志す人にとって自分のこれまでのリアルな実体験はとても重要で、いくら映像を観てアニメーションを勉強しても自分の体験には勝てないとも語っています。
それほどアニメーターという職業は、自分のこれまでの体験や性格が如実に絵に表れてしまうそうです。

具体的な例として、あるアニメーターが描いた主人公のアシタカが必死に走る原画を宮崎監督がボツにするシーンがありました。

ボツにした理由は「必死に走っていない!」というもので、代わりに宮崎監督が描いた原画には、別人のような必死の形相で走るアシタカが描かれていました。

このエピソードは、アニメーターという職業にとって、いかにリアルな実体験が重要かを表しています。

リエーターに必要な要素2:時代の空気を読む洞察力

映画『もののけ姫』は1980年代に宮崎監督が企画した絵本の『もののけ姫』がベースになっています。
しかし、90年代中盤に映画『もののけ姫』の企画がスタートした時点で、ベースにする絵本の『もののけ姫』は15年前の企画であり、当時とは時代背景や社会情勢、消費者の趣向がすべて変わっていたため、宮崎監督は90年代にあわせた新たな『もののけ姫』を企画することになりました。

このエピソードからわかるように、宮崎駿という人は時代の空気を読む力に長けており、そこに「製鉄の歴史」「自然の破壊」「人間の業」「神秘的なものへの恐れ」などの要素が加わって、『もののけ姫』の企画がスタートしました。

時代の空気感を作品を反映させることで、物語に説得力が生まれて観る人の共感を呼ぶためです。

リエーターにとって時代の空気を読む洞察力が重要だと感じられたエピソードです。

 

リエーターに必要な要素3:観たことがないモノを描ける想像力

アニメーターには「動画」「原画」「作画監督」というランクがあり、新人は「動画」からスタートして、経験を積むごとにランクアップしていきます。

作品の中で、動画から原画への昇進試験の様子が紹介されており、試験内容は「武士が長刀を振る」というものでしたが、残念ながら5人の受験者はすべて不合格でした。

不合格の理由は、「長刀を振る動作に迫力がない」というものでした。

アニメーターは「リアルな体験」も重要ですが、時には架空のキャラクターや動きを想像力で補って描くことも要求されます。

このエピソードからわかるように、アニメーターという職業には、見たことがないモノを描ける想像力が要求されることがわかります。

リエーターに必要な要素4:多くの要求に耐えられる忍耐力

作品の冒頭で宮崎監督は、「創りたい作品へ創る人たちが可能な限りの到達点へとにじりよっていく、その全過程が作品を創るということなのだ」と語っています。

特に創作を仕事にしている現役クリエーターや、クリエーター志望者にとって、このメッセージは胸に響くと思います。

アニメーターという仕事は、自分の描きたいものは描けませんし、描いた絵を直されるのは日常茶飯事です。

近年ではアニメのクオリティが高くなり、アニメーターに高い能力が求められるので、それらの要求に耐えられるだけの忍耐力が必要になります。

まとめ

『「もののけ姫」はこうして生まれた』を観ることでわかる、クリエーターに必要な4つの要素を紹介してきました。

 1:リアルな実体験
 2:時代の空気を読む洞察力
 3:観たことがないモノを描ける想像力
 4:多くの要求に耐えられる忍耐力

創作に関わる仕事は大変なことも多いですが、作品が完成した時の充実感は他の仕事では味わえない大きな醍醐味です。

僕もゲーム会社でCGデザイナーをしていた時は、ゲームが完成した時の喜びでそれまでの苦しさを忘れたしまった経験があります。

『「もののけ姫」はこうして生まれた』からは、作品を創ることの苦しさと同時に、素晴らしさも伝わってきます。

 

天才 庵野秀明の伝説的エピソード5選【エヴァンゲリオン監督】

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こんにちは、にじまるです。

Amazon Primeで、映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の配信が開始されました!

エヴァンゲリオンを生み出した総監督の庵野秀明は、しばしば天才と評され、天才ゆえの伝説的なエピソードも多い人物です。

今回はエヴァンゲリオンを生み出した天才・庵野秀明の伝説的なエピソード5選を紹介します。

庵野秀明について

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庵野秀明 - Wikipedia

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

1960年に山口県宇部市で生まれ、高校卒業後に大阪芸術大学に入学。大学在学中に参加した自主映画制作グループ「DAICON FILM」が制作した大阪SF大会のオープニングアニメが話題となり、スタジオぬえのメンバーに誘われて『超時空要塞マクロス』の制作に参加する。

その後上京し、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』などにアニメーターとして関わった後、「DAICON FILM」のメンバーと共にGAINAXガイナックス)を設立し、映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の制作に参加する。

その後、『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』を経て、1995年に原作・脚本・監督を担当した『新世紀エヴァンゲリオン』がテレビ放映され社会的ブームとなる。

2007年にはTV版『新世紀エヴァンゲリオン』をリビルドした『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が公開、2021年には新劇場版シリーズの最終作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開された。

 

庵野秀明の伝説的なエピソード5選

庵野秀明はその天才的な才能ゆえに伝説的なエピソードが多いことでも有名です。具体的な5つのエピソードを紹介します。

大学時代から天才だった

大阪芸術大学に入学した庵野秀明は、ほとんど授業に出席せず自主制作のアニメーション制作や映像制作に没頭します。大学の同期で、漫画『アオイホノオ』などの著者である島本和彦は、庵野が課題で制作したアニメーションを見て「こいつには勝てない」とアニメーターになることを挫折したと語っています。それほど庵野秀明の才能は大学時代から突出していた。

風の谷のナウシカ』の制作に参加

自主制作に没頭するあまり大学を退学することになった庵野秀明は、上京後に『風の谷のナウシカ』の制作にアニメーターとして参加することになり、巨神兵のシーンを担当する。

宮崎駿庵野秀明に初めて会った印象を「宇宙人が来た」と語っており、天才的なメカやエフェクトの作画技術は凄いが、ビーチサンダルで採用試験に来るなど、この頃すでに天才の片鱗を見せていた。

1年間風呂に入らなくても平気

アニメーション制作に没頭するあまり1年間まったく風呂に入らなかったというエピソードや、服もあまり着替えず同じ服をずっと着ており、汚れた服は洗濯せずに捨てていたというエピソードからも庵野秀明の非凡さがうかがえる。これらエピソードの詳細は、安野モヨコの著書『監督不行届』で読むことができる。

偏食で肉と魚が食べられない

庵野秀明は肉と魚が食べられず、かなりの偏食として知られており、若い頃はサッポロポテト バーベキュー味が主食だったと語っている。また、庵野秀明の偏食癖はエヴァンゲリオン綾波レイの設定にも反映されている。

安野モヨコとの結婚後は、食生活がかなり改善されたらしい。

 

妥協を許さない制作スタイル

映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の制作に密着したNHKのドキュメント番組『さようなら全てのエヴァンゲリオン庵野秀明の1214日~』を見ると、庵野秀明がスタッフが制作したシーンにことごとくダメ出したり、ワンシーンのためにミニチュアを制作するなど、妥協を許さない制作スタイルが垣間見ることができる。

映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の制作の際には、ロケットの打ち上げを見るためにアメリカのNASAに取材に行くなど、アニメーション制作にリアリティを求める姿勢は昔から徹底していたようである。

まとめ

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』シリーズは完結しましたが、『破』と『Q』の間に起きた出来事、カヲルやマリの過去など、まだ謎の部分が多いので、エヴァンゲリオンの新たな展開に期待しつつ、エヴァンゲリオンとは別の新たな作品にも期待したいところです。

 

Netflixの傑作ドラマ『全裸監督』をおすすめする5つの理由


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2021年6月24日に全世界独占配信されたNetflixのドラマ『全裸監督2』を全話視聴しました。もちろん2019年に配信された前作も視聴済みです。

近年見た映画やドラマの中でトップクラスの傑作でした。

僕はこのドラマを見るためにNetflixを契約しましたが、それでも十分お釣りがくるほどの価値がありました。

今回はNetflixの傑作ドラマ『全裸監督』をおすすめする5つの理由を解説していきます。

『全裸監督』とは?

『全裸監督』は、2016年に出版されたAV監督である村西とおるの自伝『全裸監督 村西とおる伝』を原作に、村西とおるが仲間たちと共にAV業界で成り上がっていく波瀾万丈の人生を描いたNetflixオリジナルのドラマシリーズ。

監督は武正晴総、主演は山田孝之。2019年に第1シーズン全8話、2021年に第2シーズン全8話が配信された。

 

あらすじ

シーズン1

北海道で英語教材の営業マンをしていた村西だったが、会社が倒産してしまい妻にも浮気され、踏んだり蹴ったりの時に飲み屋でチンピラのトシに出会い、意気投合した二人はビニ本の販売を始め、やがて編集者の川田も加わり順調に売上げを増やしていく。

その後、裏本の制作と販売に乗り出して事業を拡大するが猥褻図画販売容疑で逮捕されてしまう。出所後、村西はトシ、川田と共に東京へ行き、AV制作会社サファイア映像を立ち上げ、のちに伝説の女優となる黒木香に出会う。

シーズン2

制作したAV作品が大ヒットして時代の寵児となった村西は、更なるヒットを目指して新会社ダイヤモンド映像を立ち上げ、同時に衛星放送事業にも乗り出す。

しかし、次第に暴走していく村西について行けず、黎明期からの仲間だった川田や黒木香たちは村西の元を去って行く。

衛生放送事業に多額の資金をつぎ込んだことで会社が傾き始め、やがてバブル崩壊とともに村西は転落していく。

 

1 魅力的な登場人物たち


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村西とおるを演じる主演の山田孝之をはじめ、満島真之介玉山鉄二伊藤沙莉柄本時生という個性的な役者が村西の仲間を演じている。

いずれの役者も村西という個性に負けず劣らず魅力的なキャラクターで、これら役者の魅力がそのまま本作の魅力になっている。

さらにAV女優の黒木香役・森田望智と、乃木真梨子役・恒松祐里の演技が素晴らしく、まさに時代を駆け抜けた女優を体当たりで演じている。

2 時代の空気感を再現している

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本作は1980年代から90年代にかけてのAV業界が舞台で、特にシーズン1の80年代という時代が持つ独特の空気感を再現しているのが素晴らしい。

シーズン1の舞台となる80年代の新宿の歌舞伎町という街の猥雑さと怪しさが混じり合った独特の雰囲気がリアルに再現されており、街の人々や街中にゴミが散乱している様子など、美術スタッフの力の入れようが尋常ではないと感じた。

またシーズン2では渋谷が舞台となり、こちらもシーズン1と同様に90年代の渋谷の街が見事に再現されており、作品を盛り上げている。

3 業界モノドラマとしての魅力

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本作は村西とおるという時代の寵児を描いたドラマであると同時に、1980年代のバブル景気からバブル崩壊後のアダルトビデオ業界を描いた、業界モノドラマという側面も合わせ持っている。

具体的には、シーズン1のビニ本裏本の制作・販売の裏側やアダルトビデオ制作の裏側など、貴重な制作の舞台裏を垣間みることができる。

シーズン2では衛星放送事業に多額の資金をつぎ込む村西が、銀行の担当者や衛星放送業者とやり取りする場面や衛星放送事業を始める際に買い取った宗教団体との交渉など、ビジネス要素が強い場面が多い。

このように本作は80年代当時のアダルト業界の裏側を描いたシーンが多く、業界モノのドラマが好きな人にとっても非常に魅力ある作品といえる。

4 容赦ないバイオレンス描写

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本作が扱っているアダルトビデオという業界の性格上、刑事やヤクザが登場し、『アウトレイジ』や『孤狼の血』にひけをとならいバイオレンス描写が展開される。

國村隼リリー・フランキーピエール瀧石橋蓮司という豪華キャストを見れば、本作のバイオレンス描写への力の入れ方が想像できると思う。

本作は表向きは村西とおるがサクセスしていく華々しい物語に見えるが、激しいバイオレンス描写を徹底的に描くことで、一歩足を踏み外すと暗い落とし穴が待っているという、人生の光と闇を見事に表現している。

  

5 最後まで飽きさせない工夫

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『全裸監督』は、最初はしがない英語教材の営業マンだった村西とおるが、AV業界で成り上がり、やがて転落していくまでの人生をシーズン1と2合わせて全16話で描いているが、最後まであっという間に見終わってしまった。

その理由は、テンポ良く進むストーリーと多くの有名キャストを惜しみなく登場させて視聴者に飽きさせない工夫をしている点にあると思う。

さらに圧倒的な映像のスケール感と時代の空気感を描き出す映像美、地上波では放送できない過激なシーンの数々はNetflixだからできた作品とも言える。

【まとめ】まずは観て欲しい

本作が扱っているのは村西とおるという人物とアダルトビデオ業界なので、それらに嫌悪感を抱く人もいると思うが、先入観を捨ててまずは観て欲しい。

昨年から続いているコロナウイルスによる影響で映画業界も大きな打撃を受けており、未だその影響は続いているが、本作はそんな暗い雰囲気を吹き飛ばす程のエネルギーと魅力に満ちており、人間が本来持っている生命力を感じることができる。

元気が失われつつある現代だからこそ、本作を見て人間の愚かさや素晴らしさを改めて感じてほしいと思う。

 

本当に怖い!おすすめ定番ホラー映画 10選【洋画編】

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夏が近づくと何かとホラーに触れる機会が多くなります。

僕は普段からホラー映画を良く観るのですが、同じ映画を何回も観ることが多々あります。良く出来たホラー映画は何回観ても面白いものです。

これからホラー映画を観てみたいと思っている人に向けて、これだけは観て欲しい!という、おすすめの定番ホラー映画をご紹介します。

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1 悪魔のいけにえ

テキサス州の田舎を訪れた5人の男女が、レザーフェイスと呼ばれるチェーンソーを振り回す大男とその家族に襲われる。

レザーフェイスに追われる様子がドキュメンタリーのように淡々と描かれており、それがリアルさと恐怖を倍増させている。

田舎の夕暮れに響き渡る空虚なチェーンソーの音と、逃げ惑う若者の絶叫が印象的な作品。
その後のホラー映画に大きな影響を与えた古典ホラーの傑作。

2 死霊のはらわた(1981年版)

友人たちと山小屋に泊まりに来た主人公のアッシュは、地下室で奇妙な古い本とテープレコーダーを発見する。

テープを再生すると、悪霊を呼び出す呪文が流れ、その場にいた若者たちは次々に悪霊に取り憑かれていき、山小屋という閉鎖された空間でアッシュと悪霊による壮絶な戦いが始まる。

独特のカメラワークや残酷表現など、その後のホラー映画に大きな影響を与えた作品で、今観ても古さを感じさせないホラー映画のマスターピースのひとつ。

3 REC(レック)

TVレポーターの主人公の女性・アンヘラは、消防署のTV番組の取材のため古びたアパートを訪れるが、そこで待っていたのは想像を絶する恐怖だった。

全編POV(主観撮影)で撮影されているのが特徴の本作は、POV特有の臨場感あふれる演出とスピード感で恐怖を倍増させている。

POVを扱ったホラーの先駆けとして、それまでのホラー映画とは一線を画しており、謎を呼ぶストーリーも見どころのひとつ。

4 28日後

新種のウイルスによりゾンビが大量発生した世界が舞台で、病院で目を覚ました主人公は家族を探すためサバイバルしながら旅をしていく。

ゾンビ映画の新しいスタイルを提示した革命的な作品のひとつ。

パニックの中で人間が持つ本来の姿を描いており、人間が持つ狂気を再認識できる。

5 ホステル

ヨーロッパを旅していたバックパッカーの3人の男子大学生が旅先で美女に会えるホステルの噂を聞き、スロバキアにあるというホステルに向かうが、そこで待ち受けていたのはとんでもない惨劇だった。

壮絶な拷問シーンと残虐描写でホラー映画に新たな歴史を刻んだ。観た後は海外旅行に行くのが怖くなる。

 

6 ドーン・オブ・ザ・デッド(リメイク版)

看護婦の主人公・アナが自宅に帰るとゾンビに変貌した娘と夫に襲われて何とか逃げ延びる。同じようにゾンビから逃げてきた人間たちがショッピングモールに集まるが、ゾンビたちに襲撃されヨットハーバーに向かうため脱出を試みる。
1978年に公開された、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』をリメイクした傑作ホラーで、オリジナル版には無かった走るゾンビが登場したり、登場人物が増えるなど観どころが多い。

7 ヘレディタリー 継承

祖母の死をきっかけに一家に起こる恐怖を描いたオカルトホラー。祖母の死に隠された謎が徐々に明らかになり衝撃の結末を迎える。
祖母が残したメッセージの意味とは? 家族に起こる現象の正体とは? 様々な謎が徐々に解明されていき、やがて邪悪な存在が浮かび上がる。
エクソシスト』や『ローズマリーの赤ちゃん』などの古典的な正統派ホラーを彷彿とさせ、その圧倒的な映像と巧みなストーリー展開はホラー映画の新たなマスターピースといえる。

8 エスター

孤児院に養子を探しに来た夫婦が、とある少女を養子に迎えたことで起こる恐怖を描いたサスペンスホラー。

徐々に少女の正体が明らかになっていき、最後は衝撃の展開が待っていた。

孤児の少女を演じるイザベル・ファーマンの熱演が素晴らしく、本作の続編も彼女の出演が決定している。

9 死霊館

とある古びた一軒家に引っ越してきた家族に様々な心霊現象が起こり、家族は心霊学者に助けを求める。
やがて悪霊の正体が明らかになり、心霊学者は悪霊に立ち向かっていく。
「SAW(ソウ)」のジェームズ・ワンが実話を元にメガホンをとった本作は、死霊館ユニバースとして多数の派生作品を生んでいる。

10 SAW(ソウ)

廃墟のバスルームで2人の男が鎖でつながれており、部屋の真ん中には男の死体がうつ伏せで倒れている。

やがて2人は様々なヒントを元に密室から脱出する方法を探し始める。

衝撃的で謎を呼ぶストーリーと目を背けたくなる残虐描写がホラーファンを虜にし、低予算で制作されたにもかかわらず、大ヒットを記録して続編が制作された。

【まとめ】

今回紹介した映画はホラー映画の定番ともいえる傑作ばかりなので、とにかく怖い映画を観たい人にとっておすすめです。

好きな作品の続編や、同じ監督の作品を追いかけてみるのも新たな発見があるので、自分なりにホラー映画の楽しみ方を見つけてみるのも面白いです。

 

【アニメ】映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』は京アニの集大成といえる作品

 

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』予告

先日、公開中の映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -」を観てきました。

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NetflixでTVアニメ版のヴァイオレット・エヴァーガーデン全13話とOVAを視聴していたので、ストーリーや世界観、登場人物などは頭に入っており予備知識は万全だった。

京都アニメーションの事件から約3ヶ月が経ったが、いまだ被害に遭われたスタッフの方々の傷は癒えておらず、事件の真相も解明されていない状況の中で観た映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -」は、それまで観てきた京都アニメーションが制作したアニメとは確実に何かが違っていた。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは?

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2015年にKAエスマ文庫京都アニメーション)から刊行された小説「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(著/暁佳奈)が原作のアニメーション作品。
その後、2018年1月よりTVアニメ版が京都アニメーション(以下、京アニ)により制作された。

【あらすじ】

終戦を迎えたとある都市が舞台。

戦争に両腕を失ったヴァイオレット・エヴァーガーデン(以下、ヴァイオレット)は、上官ギルベルトの親友で後見人のクラウディア・ホッジンズが経営するC.H郵便社で、自動手記人形(代筆業)として働くことになった。

最初は感情を無くしていたヴァイオレットだったが、手紙を介した人とのやりとりの中で次第に感情を取り戻していく。

映像美の素晴らしさ

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TVアニメ版を観て繊細でダイナミックな映像美に驚嘆した。
これはTVアニメで放映するレベルではないと思ったと同時に、クオリティの高い映像を作り出す京アニの底力を感じた。

それまで観てきた京都アニメーション制作のアニメも素晴らしかった。
Kanon』『Air』『CLANNAD』『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『けいおん』『中二病でも恋がしたい』『氷菓』など、挙げればきりがない京アニの素晴らしい作品の数々。

しかし『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、それまで観てきた京アニのどのアニメとも違う魅力があった。

TVアニメでここまで映像表現を追求したアニメを観たことがなかったし、映像を見ているだけで感動できることを始めて知った。

TVアニメ版に増して感動できる内容

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は感動できるアニメとして、しばしば話題に挙がる作品のひとつだ。

感動できるアニメといえば京アニ制作の『CLANNADクラナド)』も外せないが、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はもっと大衆に向けたドラマだと感じた。 

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映画は、戦争が終わって数年後が舞台。離ればなれになった姉妹に焦点をあてたストーリーで、TVアニメ版に増して涙なしでは観ることができない内容だった。

映画が終わった後のスタッフロールでは、事件で被害に遭われたスタッフの方々の名前が流れた。
その瞬間、映画の内容とリアルでの出来事が相まって思わず号泣してしまった。 

【まとめ】それでも時は過ぎていく

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映画を見終わって、この作品はまぎれもない京アニの一つの到達点だと思いました。
このような素晴らしい作品を作ってくれた京アニには本当に感謝しかありません。

事件で被害に遭われた京都アニメーションのスタッフの皆様の一日も早い回復を心よりお祈りします。

2020年公開予定の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、たとえ公開延期になっても必ず劇場に観に行きたいと思います。

 

【アニメ】『SHIROBAKO』は仕事を始めた新人にこそ観て欲しい作品

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出典:https://raffanime.com 

アニメ制作会社でのリアルな日常を描いたアニメ『SHIROBAKO』全24話を観ました。

劇場版も2020年春に公開予定ということで、今回は『SHIROBAKO』の魅力をご紹介します。

『SHIROBAKO』とは?

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出典:http://aniotakaigi.com

2014年10月~2015年3月に放送されたテレビアニメ。

アニメーション制作はP.A.WORKSが担当。

アニメ『SHIROBAKO』は、5人の女の子のアニメ業界での奮闘を描いた群像劇で、主人公の宮森あおいが勤務する武蔵野アニメーションを中心に物語が展開します。

タイトルの『SHIROBAKO』とは、アニメーション制作会社がテレビ局などに納品するための白い箱に入ったビデオテープのことで、映像業界では「白箱」と呼ばれています。

『SHIROBAKO』のあらすじ

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出典:https://sumapo.com

高校でアニメーション同好会の仲間だった5人の目標は、将来5人で商業アニメーションを作ること。

そして高校を卒業してから2年後、主人公の宮森あおいはアニメーション制作会社「武蔵野アニメーション」に就職し、制作進行として仕事を始めることになった。

同社の7年ぶりの元請け作品である『えくそだすっ!』を担当することになり奮闘するあおいだったが、様々な壁が立ちはだかり、何とか周囲に支えてもらいながら仕事をこなす毎日だった。

そんな中4人の仲間たちも、安原絵麻はアニメーター、坂木しずかは声優、藤堂美沙は3Dデザイナー、今井みどりは脚本家志望と、少しずつそれぞれの道を歩み出していた。

アニメ制作の現場を垣間見れる

 『SHIROBAKO』の魅力のひとつは、リアルなアニメ制作の現場が再現されていることです。

アニメがどのように制作されているか知りたい人は 『SHIROBAKO』を観ればアニメ制作の流れがわかるので、おすすめです。

 『SHIROBAKO』を観れば、アニメがいかに多くの人の手で作られているかわかり、同時にアニメーション制作の過酷な現状も知ることができます。

このアニメを観てアニメーション業界を志す人もいるかもしれないので、進路を考えている学生さんも情報収集の一環として『SHIROBAKO』を観るのもいいかもしれません。

仕事の厳しさがわかる

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出典:https://sumapo.com

『SHIROBAKO』はアニメーション業界を題材にしたアニメで、実際の仕事内容がリアルに再現されています。

アニメーションの制作は沢山の人間が関わる仕事なのでトラブルもたくさん発生します。あおいは制作進行という仕事柄、監督・作画・演出・背景・音響・仕上・撮影のスタッフと関わりますが、持ち前の前向きさとガッツで乗り越えていきます。

時には立ち直れないほど悲惨な状況でも、周囲の人の助けを借りて乗り越える姿は仕事をしている人なら共感できると思います。

あおいと同じ武蔵野アニメーションでアニメーターをしている安原絵麻も、苦しみながらも壁を乗り越えようと必死に努力します。

この葛藤の描き方が『SHIROBAKO』の魅力といえます。

仕事の楽しさを実感できる

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出典:https://ascii.jp

苦しい場面もアニメーションが完成してスタッフみんなアニメの放送を見て、スタッフロールに自分の名前が出て、それまでの苦労が吹き飛ぶシーンを観ると、この喜びがあるから苦労も乗り越えて頑張れるのかと思いました。
これは『SHIROBAKO』に限らず、仕事をしている人全員が共感できるシーンだと思います。単純に苦しいだけだと仕事は続かないと思います。

仲が悪かった人たちも笑顔になったり次の仕事への意欲が沸いたり、チームで仕事をすることの喜びもリアルに描かれているのが『SHIROBAKO』の凄いところです。

『SHIROBAKO』は仕事の苦しさも描いてはいますが、同時に仕事がもつ喜びも描いている素晴らしい作品だと思いました。

【まとめ】新人こそ『SHIROBAKO』を観るべき

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『SHIROBAKO』は仕事を始めたばかりの新人にこそ観てもらいたい作品です。

仕事というものを詰め込んだような作品なので、特に就職したての新人が仕事を始める時に感じる仕事の厳しさや喜びが詰まっているので、同じ境遇の人が観たら共感できる部分が多いと思います。特にチームでの仕事をしている人は共感できると思います。

『SHIROBAKO』を観れば、苦しいの自分だけではないと感じて、どの仕事でも起こりうることとして実感できるはずです。


2020年春に劇場版が公開されるとのことで今から観るのが楽しみです。

 

【アニメ】『たまゆら』を進路に悩む人にオススメする理由

 

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出典:https://www.takeharakankou.jp

日常系アニメ『たまゆら』を久しぶりに見返しました。

女子高生4人の青春を描いた本作は、ゆるい日常生活を描いたアニメに見えますが、実は人生において重要なテーマを内包している奥深い作品だということがわかりました。

今回はそんなアニメ『たまゆら』の魅力をご紹介します。 

アニメ『たまゆら』とは?

『たまゆら』は、日本のアニメ作品。原案・監督は佐藤順一。2010年11月から12月にかけて『たまゆら』が全2巻のOVAで発売された。翌年にはテレビアニメとして第1期『たまゆら?hitotose?』が2011年10月から12月にかけて放送され、第2期『たまゆら~もあぐれっしぶ~』が2013年7月から9月にかけてそれぞれ放送された。その後、「完結編4部作」構成の『たまゆら~卒業写真~』の第1部が2015年4月にODS(非映画コンテンツ)(2週間劇場公開)として劇場公開され、最終第4部は当初公開予定であった2016年2月20日から同年4月2日に延期[1]されつつも公開され完結した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より 

進路に悩む高校生のリアルな姿

https://www.takeharakankou.jp/image/rendering/feature_paragraph_image/155/trim.1000/2/1?v=086243d34e115b359dd0b16c2286f1e5413ce430

出典:https://www.takeharakankou.jp

『たまゆら』では主人公の沢渡楓、塙 かおる、岡崎 のりえ、桜田 麻音の4人のメインキャラが中心となって物語が進みます。

4人とも好きな夢を持っていますが、将来のことは手探りの状態で、高校生であれば誰しもぶつかる進路や将来の仕事という問題が4人を通じてリアルに描かれており、前向きに目標に向かう姿が胸を打ちます。

楓はカメラが好きですが、プロになるかどうかは決まっていません。

のりえはスイーツ好きですが、具体的な進路は決めていません。

かおるは何かしら人の役に立つ仕事をしたいと思っています。

麻音はやりたいことが多くひとつに絞りきれていません。

進路が曖昧な状態で3年生を迎えますが、この状態こそ本来の高校生のリアルな姿だと思います。
『たまゆら』はキャラクターの悩みの葛藤の描き方が素晴らしく、自分が高校生になったような気分になります。

夢や目標を見つけるという大きなテーマを抱えていますが、それほど重くならないのは4人の明るいキャラクターによるものだと思います。

物語を盛り上げるユーミンの曲

https://www.takeharakankou.jp/image/rendering/feature_paragraph_image/152/trim.1000/2/1?v=9f852353635981aa74ffb2ecb301054838fa5909

出典:https://www.takeharakankou.jp

『たまゆら』ではユーミンの楽曲が使用されており、青春時代を感じさせる曲で物語を盛り上げています。

ユーミンといえば「卒業写真」や「青春のリグレット」など、青春ソングを多数手がけており、アニメにもピッタリでした。

以下は『たまゆら』で使用されたユーミンの楽曲です。

『たまゆら』OVA オープニング・テーマ

「やさしさに包まれたなら」

作詞・作曲 - 荒井由実 / 編曲 - DEPAPEPE / 歌 - 坂本真綾

『たまゆら~hitotose~』オープニング・テーマ

「おかえりなさい」
作詞・歌 - 坂本真綾 / 作曲 - 松任谷由実 / 編曲 - 森俊之

『たまゆら~hitotose~』最終話

「A HAPPY NEW YEAR」

作詞・作曲 - 松任谷由実 / 編曲 - 窪田ミナ / 歌 - 坂本真綾

『たまゆら~もあぐれっしぶ~』最終話

「最後の春休み」

作詞・作曲 - 松任谷由実 / 編曲 - 山本隆二 / 歌 - 千菅春香

松任谷由実のほかにも、大江千里、大貫妙子、尾崎亜美など80年代を代表する豪華アーティストの楽曲が使用されているのも見どころのひとつです。

【まとめ】進路に悩むすべての人に観てほしい作品 

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出典:https://www.takeharakankou.jp

たまゆら(玉響)とは「一瞬」を意味する古語で、高校生活の一瞬の輝きなどの意味が込められている気がします。

決して楽しいだけではない、等身大の高校生のリアルな姿がそこにあります。
『たまゆら』では、友達という存在が悩みを解決する手助けになったり背中を押してくれたりします。

進路は学生の進学だけでなく、就職や転職、結婚など様々な決めるべき時がありますが、『たまゆら』ではそんな悩みに寄り添う暖かみがあります。

悩んだときに観てみれば気持ちが楽になるかもしれないアニメだと思います。

【レポート】未来のミライ展~時を越える細田守の世界~を見に行ってきた【未来のミライ】

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先日、長野県上田市のサントミューゼで開催された「『サマーウォーズ』10周年記念 未来のミライ展~時を越える細田守の世界」を見に行ってきました。
最終日ということもあり若干混み合っていましたが、充実した展示の数々を堪能してきました。

企画展の概要

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今年は映画『サマーウォーズ』公開から10周年ということで開催されたこの企画展では、細田守監督の最新作『未来のミライ』の展示を中心に『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』の原画や絵コンテ、背景美術、美術ボードなどが展示されており、細田守監督が所属するスタジオ地図の歴史と、貴重な資料を見ることができます。

また『サマーウォーズ』の有名なシーンである、「よろしくお願いしま-す」を体験できるコーナーも展示されていました。

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上田市と『サマーウォーズ』

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引用:映画.com

上田市は長野県の東部に位置し、長野市、松本市に次いで3番目の規模の都市で、昔から映画のロケ地として有名です。
2009年に公開された細田守監督の映画『サマーウォーズ』は、長野県上田市を舞台にした作品です。
上田市は『サマーウォーズ』で理想の田舎として描かれており、作品に登場する陣内家の屋敷をはじめ実在の場所が多数登場し、聖地巡礼により多数のファンが集まり有名になりました。
公開後、上田市はサマーウォーズの里としてPRを続け、『訪れてみた日本のアニメ聖地88』に選ばれるなど知名度を上げています。

s-wars.jp

絵コンテ、原画の素晴らしさ

企画展では『未来のミライ』をはじめ、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』 『バケモノの子』で使用された原画が展示されていました。
アニメとして動いている映像が素晴らしいのはもちろんですが、その元になった絵コンテや原画は違った感動があります。
絵コンテには演出の意図が、原画にはアニメーターに向けた指示が記載されており、絵コンテと一緒に見ることで映像が出来上がっていく過程を見ることができます。
数秒の映像に込められた手間がこれほど大きいのかと驚きました。
その積み重ねとして出来上がる映像は見る者に感動を与えるのだと思います。

【まとめ】細田守監督の次回作に期待

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「『サマーウォーズ』10周年記念 未来のミライ展~時を越える細田守の世界」は、細田守監督とスタジオ地図のこれまでの歴史を振り返ることができ、アニメの素晴らしさを改めて感じさせてくれる企画展でした。
このような企画展が作品の舞台となった上田市で開催されたことはとても価値のあることだと思います。
今後の細田守監督の作品が楽しみです。

【キタノブルー】北野武監督のオススメ映画5選【世界の北野】

僕は昔から北野武監督の映画が好きで、繰り返し観ているのですが、中でも特にオススメな5作品を選んでみました。

いずれの作品も何度も観たくなる素晴らしい作品ばかりです。

その男凶暴につき(1989年)

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引用:映画.com

【概要】
ヤクザに雇われた殺し屋と、それを執拗に追う刑事との争いを描く。脚本は「STAY GOLD ステイ・ゴールド」の野沢尚が執筆。監督はビートたけしこと北野武、撮影は「この胸のときめきを」の佐々木原保志がそれぞれ担当。挿入歌は、トレイシー(「ガール・ユー・ニード」)。

引用:映画.com

【感想】
北野監督の初監督作品です。
荒削りだが圧倒的な暴力描写は、その後の「アウトレイジ」に通じる部分がある。
シリアスな中にも時折入る笑いや、極力セリフを少なくして登場人物のしぐさでストーリーを伝える手法、人物のアップを多用した演出が特徴。
前半のコメディタッチな部分と後半のシリアスな展開がメリハリがあり、バランスよくまとまっている。

キッズリターン(1996年)

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引用:映画.com

【概要】
高校生悪ガキコンビの挑戦と挫折を描いた青春映画。監督・脚本は「みんな~やってるか!」の北野武。撮影をやはり「みんな~やってるか!」の柳島克己が担当している。音楽監督は今作で映画音楽に復帰した「ソナチネ」の久石譲。主演は、本作でデビューし、キネマ旬報新人男優賞をはじめ各映画賞で新人賞を総ナメにした安藤政信と、「ファザーファッカー」の金子賢。この若手ふたりを「迅雷 組長の身代金」の石橋凌、「ありがとう(1996)」の森本レオ、「男はつらいよ 寅次郎紅の花」の下絛正巳らベテランが脇で支えている。カンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品。96年度キネマ旬報ベストテン第2位、同・読者選出ベストテン第2位。

引用:映画.com

【感想】
北野武がバイク事故を起こして復帰後に公開された映画。
武の自伝的とも思える内容が随所に垣間見れる。
ストーリーは青春映画の王道ともいえる内容で、2人の悪ガキ高校生の一瞬の輝きを
時にはシリアスに、時には笑いを交えて表現している。
また映画を盛り上げる久石譲の音楽もいい。
進路に行き詰まった時に観ると晴れやかな気分になります。

HANABI(1998年)

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引用:映画.com

【概要】
妻や同僚の生と死を目の当たりにした、孤独な刑事の生き様を描いたドラマ。監督・脚本は「キッズ・リターン」の北野武。撮影を「岸和田少年愚連隊血煙り純情篇」の山本英夫が担当している。主演は「GONIN2」のビートたけし。97年ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、サンパウロ映画祭バンデイラ・パウリスタ賞、ヨーロピアン・アカデミー賞スクリーン・インターナショナル賞受賞。

引用:映画.com

【感想】
映画全体をおおう乾いた空気がたまらない。
主人公の西は物静かだが内に秘める熱さがあり、時にそれは暴力という形で爆発する。
北野監督が考える人生観や死生観、男と女というテーマが作品の中に感じられ、映画という枠を超えた哲学的なものを感じた。
見返す度に新たな発見があり、年齢を重ねてから観るとまた違った見方ができる。

座頭市(2003年)

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引用:映画.com

【概要】
北野武監督が脚本も書き、自ら金髪にジーンズ姿で演じる「座頭市」。居合い斬りの名人座頭市は、とある宿場で幼い頃に両親を盗賊に殺され、その復讐を誓う芸人姉妹と、故あって浪人する剣の名手、服部源之助に出会う。宿場を仕切るヤクザの銀蔵が、姉妹の親の敵らしいと判明するが、銀蔵が源之助を用心棒に雇ったことから、市と源之助は闘うはめになる。源之助役は浅野忠信。飲み屋店主役で柄本明、農婦役で大楠道代らが出演。

引用:映画.com

【感想】
北野監督初の時代劇だが、映画としての完成度は非常に高いと思う。
殺陣がかっこよく、特に血しぶきの描写は新しさを感じた。
北野映画定番の残酷描写も多々あるが、あまり気にならない。
時折はさむ笑いがシリアスな内容に一時の安らぎを与えてくれる。
役者陣も非常に豪華で、見応えのある作品。

アウトレイジ(2010年)

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引用:映画.com

【概要】
「その男、凶暴につき」「ソナチネ」「HANA-BI」といった暴力映画で知られる北野武監督が原点回帰し、ヤクザ同士の熾烈な権力闘争を描いた第15作。関東最大の暴力団山王会の若頭・加藤は直参の池元組組長・池元に、池元と付き合いのある村瀬組を締めるよう苦言を呈する。そこで池元は配下の大友組組長・大友に、その役目を任せるが……。大友にビートたけし、加藤に三浦友和のほか、椎名桔平、加瀬亮、國村隼、石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗ら豪華キャストが集結。

引用:映画.com

【感想】
北野監督がエンターテイメントを追求したヤクザ映画の到達点のような作品。
ストーリーはわかりやすく登場人物はみな個性的で、とにかく面白い娯楽映画を作ろうという北野監督の気概が伝わる作品。
豪華な役者陣による「コノヤロー」「バカヤロー」の言葉の応酬は漫才のようであり、映像はスタイリッシュで迫力もある。
なによりストーリーが面白いので、続編が作られるのもうなずける。

Amazonプライム・ビデオで観る!おすすめ大作アクション映画 5選

仕事でストレスがたまった時など、ハリウッドの大作アクション映画を観てストレス解消するのもおすすめです。
僕が最近、Amazonプライム・ビデオで観たオススメの大作アクション映画をご紹介します。

Amazonプライム・ビデオの魅力については以前の記事でご紹介しました。

www.blaze-blog.com

キングコング:髑髏島の巨神

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引用:映画.com

本作の監督は日本の特撮やアニメ、漫画に多大な影響を受け、それらがオマージュとして映画の様々な場面に反映されています。

日本の怪獣映画や巨大なモンスター同士のバトルが好きな人にはオススメの映画です。

前編クライマックスというコピーのとおり、派手なアクションが次々に繰り広げられ、モンスターの種類も多いので飽きません。

映画というよりアトラクションという言葉が似合う作品です。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

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引用:映画.com

スターウォーズのエピソード3と4をつなぐスピンオフ作品。

主人公のヒロインであるジン・アーソが反乱軍のローグ・ワンの一員となり、帝国軍が開発を進めるデス・スターの設計図を盗むミッションに挑むというストーリーです。

圧巻の映像と見応えのあるストーリーが魅力で、これまでのエピソードの裏側にあった数々の謎が本作で判明します。

スターウォーズファンの評価も高い本作は登場人物も個性的で、特に新たなドロイド「K2-SO」がかわいい。

猿の惑星:新世紀(ライジング)

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引用:映画.com

人間に変わって猿が地球を支配するまでの前日譚を描くリブート版『猿の惑星』3部作の2作目。前作『創世記』から10年後が舞台。

1作目で、猿のシーザーが新薬の実験により驚異的に知能が向上し、脳が人間に近い知能にまで発達した。
やがてシーザーは仲間の猿とともに、人間から離れて森に帰って行く。


猿の知能は驚異的に進歩し、シーザーが群れのリーダーになり独自のコミュニティを築いていた。

一方、ウイルスにより激減した人間は、町の片隅でひっそりと暮らしていた。
ある時、人間が猿のテリトリーに足を踏み入れてしまい一触即発の事態に直面する・・・。

レヴェナント:蘇えりし者

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引用:映画.com

アメリカの西部開拓時代を背景に、レオナルド・ディカプリオ演じる猟師の主人公・グラスの復讐の物語。

ある出来事がきっかけで息子を殺されたグラスは復讐のため壮絶なサバイバルを開始する。

巨大な熊との格闘や寒さとの戦いなど、ディカプリオの体当たりの演技が見どころ。

画面から、痛さ、寒さなど過酷さ、野生動物の怖さが伝わってきます。

映像もストーリーも一級品の大作です。

ジュラシック・ワールド

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引用:映画.com

恐竜たちが暮らす島、ジュラシック・ワールドを舞台にしたSFパニック映画の4作目。

新たな運営会社の元で蘇ったジュラシック・ワールドは沢山の観光客で賑わっていた。

本作では、遺伝子操作によって生み出された恐竜・インドミナス・レックスが登場する。
他にも今作で新たに登場する恐竜や、恐竜同士のダイナミックなバトルにも注目したい。

あらゆるエンタテインメントの要素が詰まったスケールの大きな作品。

続編の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』もおすすめです。

【まとめ】Amazonプライム・ビデオを大画面で楽しむ

今回ご紹介した作品は、いずれも超大作アクション映画なので、可能なら大画面テレビで楽しむのがオススメです。

Amazonプライム・ビデオなら様々な媒体で再生可能なので、ネットに繋がっていれば自宅の大画面テレビで迫力の映像を楽しむことができます。

背筋が凍る恐怖体験がしたい方にオススメする国産ホラーゲーム 5選

 

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夏がくると怪談やホラーの話題が多くなりますね。

僕が小学生の頃は、夏休みになるとテレビで心霊や怪談の特集番組が放送されており、子どもながらに怖さの魅力に惹きつけられていきました。

現在ではテレビや漫画などでホラーや過激な表現の規制が厳しいため、子どもが怖いものに触れる機会が少ないように感じます。

たまにホラー映画を見たくなる時もあると思いますが、あえてホラーゲームで遊ぶのもいいかもしれません。

紹介するホラーゲームは「国内メーカー開発のホラーゲーム」という内容に限定しています。

SIREN(サイレン)

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出典:https://www.amazon.co.jp/

2003年にプレイステーション2で第1作目が発売された。開発はSCE

SIREN』(2003年)
SIREN2』(2006年)
SIREN:New Translation』(2008年)

日本にある架空の村「羽生蛇村」を舞台にした、昭和を感じさせる土着的な世界観のホラーゲーム。

敵が見ている映像を見ることができる「視界ジャック」というシステムを使い、敵を回避しながらゲームを進めていく。

様々なホラー作品から影響を受けたと思われる描写が多く、ホラー好きな人や廃墟が好きな人は、その世界観に浸るだけでも面白いかもしれない。

世界観はクトゥルフ神話をベースにしており、日本のホラー映画『呪怨』や『仄暗い水の底から』からの影響も見られる。

発売当時テレビで放送されたCMがあまりの怖さに批判が殺到して放送中止になった。

ゲームの難易度が異常に高く、僕は1作目の序盤でゲーム進行を断念しました。
「視界ジャック」を使いこなすのが難しく、死にながら覚える必要があります。

バイオハザード

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出典:https://www.gamespark.jp/

1996年にプレイステーションで第1作目が発売された。開発はカプコン
サバイバルホラー」という新しいジャンル切り開いた。

バイオハザード』(1996年)
バイオハザード2』(1998年)
バイオハザード3 LAST ESCAPE』(1999年)
バイオハザード CODE:Veronica』(2000年)
バイオハザード0』(2002年)
バイオハザード4』(2005年)
バイオハザード5』(2009年)
バイオハザード6』(2012年)
バイオハザード7 RESIDENT EVIL』(2016年)
バイオハザード RE:2』(2019年)

バイオハザード7では原点回帰して、よりホラーテイストを強調した作品になっており、1人称視点とVRを導入したことでゲームへの没入感が増している。

バイオハザード7の開発者のインタビュー動画で「素うどんを目指した」との言葉どおり、
これまでのシリーズに見られる、バラエティに富んだキャラクター、派手なアクションや豪華な世界観を一切排除し、ホラー部分だけを狭く深く追求している。

映画『悪魔のいけにえ』や『死霊のはらわた』を彷彿とさせる描写も多く、ホラー映画好きな人にとってはニヤリとする場面も多い。

個人的には『バイオハザード7』の路線で、田舎を舞台にしたストーリーがプレイしたい。

クロックタワー

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出典:https://middle-edge.jp/

1996年にSFCで第1作目が発売された。開発はヒューマン。

クロックタワー』(1995年)
クロックタワー2』(1996年)
クロックタワー ゴーストヘッド』(1998年)
クロックタワー3』(2002年)

殺人鬼の棲む館に招かれた主人公が、おおばさみを持った殺人鬼「シザーマン」から逃げながら、様々な謎を解いてゲームを進めて館からの脱出を試みる。

画面のあらゆる部分をクリックして調査する「クリックポイント」と呼ばれるシステムを採用している。

映画『フェノミナ』は、本作のモデルになった作品。

1作目はアドベンチャーゲームとしての完成度が非常に高く、その後のホラーゲームに与えた影響も大きい。

流行り神(はやりがみ)

真 流行り神1・2パック 【予約特典】「真 流行り神」「真 流行り神2」BGMセレクション 付 - Switch 【CEROレーティング「Z」】

出典:https://www.amazon.co.jp/

2004年にプレイステーション2で第1作目が発売された。開発は日本一ソフトウェア
2014年に、キャラクターが一新された「真・流行り神」シリーズが発売された。

流行り神』(2004年)
流行り神2』(2007年)
流行り神3』(2009年)
『真 流行り神』(2014年)
『真 流行り神2』(2016年)

テキストを読み進めて推理しながら事件を解明していく、都市伝説がテーマのホラーアドベンチャーゲーム

「カリッジ・ポイント」や「セルフ・クエスチョン」など、独自のシステムを駆使しながらゲームを進めていく。
また、「科学的な捜査」と「オカルト的な捜査」でシナリオが分岐していくのが特徴。

都市伝説をテーマにしているが人間の負の感情も丁寧に描かれており、飽きることなくホラー小説を読む感覚でじっくり進めることができる。

海外ドラマ『Xファイル』が好きな人はハマれるかもしれません。

零(zero)

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出典:https://www.amazon.co.jp/

2001年に第1作目がプレイステーション2で発売された。開発はコーエーテクモ

『零 zero』(2001年)
『零 紅い蝶』(2003年)
『零 -刺青ノ聲-』(2005年)
『零 月蝕の仮面』(2008年)
『心霊カメラ ~憑いてる手帳~』(2012年)
零 濡鴉ノ巫女』(2014年)

ゲームの世界観は日本の純和風ホラーで、廃村や孤島などが舞台になっている。

ゲームシステムはバイオハザードに近いが、このゲームの最大の特徴は「射影機」(しゃえいき)」と呼ばれるカメラにある。

主人公は射影機を使用して霊を撮影して攻撃したり、霊の声を聞きながら進めていく。
射影機はレンズやフィルムを交換することで強化したり機能を変えることができる。

ゲームを中心として漫画、映画、小説など、様々なメディアミックスが展開された。

和風の世界観とグラフィックが素晴らしく、主人公の女の子がかわいいのが特徴。
サウンドにこだわった作品なのでヘッドホンで遊ぶと臨場感があり怖さが倍増するのでおすすめです。

【まとめ】夏に涼しくなるためにホラーゲーム遊ぶ

ただでさえ暑い夏は、何とかして涼しくなりたいものですが、そんな時ホラーゲームは最適な清涼剤です。

様々なタイプのホラーゲームがあるので、この夏は自分に合ったホラーゲームで遊んでみてはいかがでしょうか。

 

【ざわ・・ざわ】名作漫画『カイジ』オススメの名勝負 ベスト7!【極限のゲーム】

 

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福本伸行の漫画『カイジ』シリーズは、1996年の連載開始から23年にわたって続いている人気漫画です。

映画化やアニメ化されるなど様々なメディアで展開されている作品で、一度はみたことがある人も多いかと思います。

特に初期のシリーズが好きで、今でも読み返すことがあります。

今回はそんな『カイジ』シリーズの中でもオススメの名勝負ベスト7をランキング形式でご紹介したいと思います。

カイジ』とは?

福本伸行によるギャンブルを題材にした漫画作品。

自堕落でダメ人間の主人公・伊藤開司(カイジ)は、普段は典型的なダメ人間ですが、ギャンブルになると持ち前の天才的な勝負強さを発揮し、さまざまな極限状態を打破していきます。

カイジは情に厚く仲間思いのため、それが原因で勝負に負けたり裏切られたりということもあります。

ストーリーはギャンブルを題材にしてはいますが、人生における勝者と敗者の考えた方や、哲学的な名言も多く、単なるギャンブル漫画とは一線を画す作品となっています。

第7位 ワンポーカー

カイジの持ち金4億円と、帝愛の創業者である兵藤和尊の息子・和也和也の持つ20億円を賭けて勝負する際に使用されたゲームがワンポーカーです。

ワンポーカーはトランプを使用した1対1のゲームで、2人に配られた2枚のカードのうち1枚を出し合い、大きい数が勝ちというシンプルなゲームです。

カードをオープンするかレイズするかの駆け引きや心理戦が見どころです。

第6位 17歩

カイジは地下強制労働施設にいた時にチンチロリンに勝って助け出した三好と前田に会います。

三好と前田が働いている裏カジノで社長がイカサマをしている話を聞き、17歩という変則麻雀で社長と勝負することをカイジに提案します。

17歩とは、麻雀牌を使ったゲームです。

互いに自分の前にある山(17列×2段=34牌)を開け、そこから3分以内に勝負する13牌を選びます。

13牌以外の21牌は捨て牌となり、互いに1牌づつ捨てていき、先にアガった方が勝ちで、どちらもアガれなければ流局。

いかに相手に振り込まないかがポイントになり、シンプルですが奥深い心理戦が楽しめるゲームです。

第5位 地下チンチロリン

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帝愛の創業者・兵藤和尊とのくじ引き勝負に負けたカイジは地下強制労働施設に送られてしまいます。

そこで夜になると行われていたのが、月に2回のチンチロリンによる賭博でした。

チンチロリンとは、3つのサイコロを3回振って出た目を予想する賭博で、運による要素が非常に強いゲームです。

地下のチンチロリンでは独自のルールが導入されており、カイジを苦しめました。

第4位 限定ジャンケン

多重債務を背負った若者たちをエスポワールという船に集めて一夜だけのギャンブルが行われました。

船に乗船したカイジでしたが、そこで行われたのが限定ジャンケンというカードゲームでした。

限定ジャンケンとは、グー・チョキ・パーのカードを4枚づつと星3つを持って、1対1でカードを1枚づつ出し合い、勝った方が相手の星を奪うというゲームです。

最終的に制限時間内に星を3つ所持し、かつカードを全て使い切った者が勝ちというルールです。

シンプルですが、裏ルールが存在したり心理戦の要素があったりとギャンブルの面白さが凝縮されているゲームです。

第3位 人間競馬

限定ジャンケンの勝者たちを対象にした、現金を賭けたレース。

ビルとビルの間に渡された鉄骨の上を渡るレースですが、4本の鉄骨に対して渡る人数が多いため、相手を落として先に渡りきる必要があります。

競馬と名の付くとおり、レースの観客たちは挑戦者に金を賭けています。

さらに、人間競馬をクリアした後には電流鉄骨渡りが待ち受けていました。

その名のとおり電流が流れている鉄骨を渡るゲームで、鉄骨に触れたり鉄骨から落下すれば失格という生死を賭けたゲームです。

第2位 沼パチンコ

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帝愛の地下強制労働施設の仲間を助けるために地下から外の世界に出たカイジは、街で出会った坂崎に紹介された裏カジノで「沼」と呼ばれるパチンコ台に出会う。

通常のパチンコは1玉4円だが、沼パチンコは1玉4000円という高レートの台だった。

難攻不落に見えた沼パチンコだったが、カイジたちは思わぬ攻略法を発見し、一世一代の大勝負に出ます。

第1位 Eカード

電流鉄骨渡りをクリアしたカイジは帝愛の創業者・兵藤の右腕である利根川と「Eカード」と呼ばれるゲームで勝負することになった。

Eカードとは1対1で対戦するカードゲームで、皇帝1枚、奴隷1枚、市民8枚のカードを使用して行います。

一方は皇帝1枚と市民4枚、もう一方は奴隷1枚と市民4枚で、同時に1枚のカードを出し合って勝敗を決めます。

カードは下記のように3すくみの関係で成り立っているのが特徴です。
●皇帝は市民に勝つ
●市民は奴隷に勝つ
●奴隷は皇帝に勝つ

互いの心理の読み合いが、このゲームの最大の見どころです。

【まとめ】極限のゲームの数々

カイジ』シリーズに登場するゲームの魅力は、特殊性やオリジナリナル性もありますが、シンプルですが奥が深いところだと思います。

シンプルだからこそ誰でも楽しめる、読み進める内にいつしかその奥深さにハマって熱中してしまう不思議な魅力があります。

 

 

モダンホラーの帝王 スティーブン・キング原作のおすすめ映画作品6選

 

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スティーブン・キングといえばモダンホラーの帝王と呼ばれ、平凡な日常に潜む恐怖を描かせたら右に出る者はいない程の有名なホラー作家です。

また、スティーブン・キングの作品は映画化されることが多く、ジャンルはホラー以外にも感動を呼ぶヒューマンドラマもたくさんあります。

今回は、そんなスティーブン・キング原作のおすすめの映画作品を6本ご紹介します。

スティーブン・キングとは?

1974年に長編小説『キャリー』で小説家としてデビュー。

その後、ホラーと現代の社会状況を巧みに織り交ぜた「モダンホラー」というジャンルを確立して一躍人気作家となる。

キング自身がアメリカのメイン州の出身ということもあり、メイン州が小説の舞台となることが多い。

作風は日常描写や人物描写が緻密に描かれ、これらの描写にかなりのページ数を裂いてるのが特徴です。

また、キング自身が大のロック好きなこともあり、小説の中ではロックにまつわる描写も多く登場します。

手がけた小説が映画化されることが多い作家でもあります。

ショーシャンクの空に

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引用:映画.com

あらすじ:
スティーブン・キングのホラー以外の作品を集めた作品集「恐怖の四季」に収録されている『刑務所のリタ・ヘイワース』を原作にした人間ドラマ。
理不尽なえん罪により終身刑の判決を言い渡され刑務所に送られた銀行員の主人公・アンディが、仲間と協力して刑務所から脱獄するまでを描く。

感想:
人生、希望、司法制度の闇など深いテーマを盛り込んでいますが、ストーリーは複雑ではなく、純粋に娯楽作品として楽しめます。
脱獄までの過程が楽しく、アンディと脱獄する仲間立ちの絆が素晴らしい心温まる作品。

『ミスト』

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引用:映画.com

あらすじ:
ある田舎町で嵐が過ぎ去った翌日に町全体に謎の霧が発生する。
主人公のデヴィットは買い物でスーパーマーケットに立ち寄った際に謎の霧に遭遇し、霧の中から現れた正体不明の怪物に襲われてしまう。
やがて町の人々はパニック状態に陥っていく。

感想:
非常にB級感あふれる作品で、クトゥルフを連想させるモンスターもいい感じです。
異形のモンスターも怖いですが、極限状態の中で露呈される人間の凶暴な一面と異常な集団心理も怖いと思わされる作品。
衝撃のラストはこの映画の見どころのひとつです。

『シャイニング』

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引用:映画.com

あらすじ:
コロラド州の山奥にある外界から隔絶されているホテルに、小説家志望の主人公・ジャックが冬期限定の管理人として雇われる。
ジャックは妻のウェンディと息子のダニーと共にホテルに宿泊することになったが、
そのホテルでは数年前に一家惨殺事件が起きており、超能力を持つ息子ダニーはジャックの変化など様々な異変を感じはじめる。

感想:
次第に悪霊に蝕まれていくジャックが斧で家族を襲う場面が有名ですが、その他にもキューブリック監督による独特の映像表現により、ホラーなのに美しく印象に残る場面が多いのが特長です。
キューブリックによる大胆な原作の改編により、原作者のスティーブン・キングは映画版に納得がいかないようで、1997年にTVドラマ版が制作されました。

ミザリー

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引用:映画.com

あらすじ:
ベストセラー作家の主人公ポール・シェルダンは、書き上げた小説『ミザリー』の最新作を車で運ぶ途中、雪道でスリップして崖下に転落してしまう。
しかし、車で通りかかった元看護師のアニーという女性に助けられ、かろうじて一命をとりとめたポールだったが、アニーは『ミザリー』の熱狂的なファンだった。

感想:
人気作家のストーカーという設定は公開当時は珍しく、最初はポールに優しかったアニーが徐々に本性を現して暴力的になっていく過程がとにかく怖い。
人間の怖さやファンの心理が丁寧に描かれており、実際にありそうなリアリティを感じる。
密室の中で繰り広げられるホラーだが、巧みな心理描写と演出で最後まで一気に観てしまう。 

スタンド・バイ・ミー

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引用:映画.com

あらすじ:
小説家のゴードンが、「弁護士のクリス・チェンバースが刺殺される」という新聞記事を読んで少年時代を回想するところから物語は始まる。
少年時代、クリスとゴードンは親友で、テディ、バーンを含めた4人はいつも一緒に遊んでいた仲間だった。
ある日4人は、とある理由から30㎞先にある死体を見るために冒険の旅に出る。

感想:
観た後、懐かしい気持ちになり旅に出たくなります。
4人は子どもながらに様々な事情を抱えており、旅の中で4人が経験する助け合いや喧嘩、友情などをみると、少年時代の一瞬は本当に貴重なものだと再確認できる。
何度も見返したくなる映画史に残る傑作。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

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引用:映画.com

あらすじ:
過去に制作された『IT』のリブート作品。
メイン州のデリーで子どもの失踪事件が相次ぐなか、主人公ビルの弟が失踪してしまい、その後、ピエロの怪物ペニーワイズがいたるところに現れ、ビルと仲間たちを襲い始める。
ビルと仲間たちは、都市伝説の謎を説いてビルの弟を探すため、ペニーワイズに立ち向かう。

感想:
ペニーワイズはピエロ恐怖症になるくらい怖いですが、ストーリーの面白さで最後まで観てしまう程面白い。
思春期特有の子どもたちの話やジョークなど日常描写が楽しく、ホラーの要素が入った王道の青春映画としても楽しめます。
本作は子ども時代の話を描いているが、2019年に公開予定の『IT2/イット チャプター・ツー』ではビルと仲間たちが大人になったストーリーが楽しめます。

【まとめ】ホラー以外も面白いキング原作の映画

ホラーの印象が強いキングですが、意外にも心温まるヒューマンドラマも多く、スティーブンキングの多彩な一面が垣間見ることができます。
さらに原作を読んでから映画を観ると、また違った印象を受けるかもしれません。

 

Amazonプライムビデオで観る!本当に怖いおすすめ洋画ホラー映画5選

 

Amazonプライムビデオでホラー映画は沢山ありますが、本当に怖い作品はごく少数しかありません。

今回ご紹介する5作品は、いずれも怖さではトップクラスの作品なので、洋画で怖い作品を観たい方におすすめです。

ゲット・アウト(2017年)

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引用:映画.com


制作費500万ドルという低予算で制作されたにもかかわらず、興行収入1億7600万ドルの大ヒットとなったホラー映画。
監督は新人のジョーダン・ピール。キャストもほぼ無名の新人のみで制作された本作は、アカデミー賞の主要4部門でノミネートされる快挙を果たしました。

主人公の黒人青年・クリスは、ある日、恋人の白人女性・ローズの実家へ行くことになります。
ローズの家族はクリスを温かく迎えてくれましたが、クリスは何か得体の知れない違和感を感じます。「この家族は何かが変だ!」

そして迎える驚愕のラスト!
最後の一瞬まで目が離せない快作です。

死霊のはらわた(2013年)

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引用:映画.com


1981年に公開されたサム・ライミ監督の長編デビュー作「死霊のはらわた」のリメイクです。
とある森の山小屋を訪れた主人公・アッシュら大学生5人の仲間たちは、山小屋の地下室で「死者の書」という古びた書物とテープレコーダーを見つける。
軽いノリでテープレコーダーを再生してしまうが、そこに録音されていたのは悪霊を呼び覚ますための呪文だった。
その後5人に待ち受ける数々の惨劇を描いたホラー映画のマスターピース
激しいスプラッター描写と独特のカメラワークは、その後のホラー映画に大きな影響を与えました。

ジェーン・ドウの解剖(2017年)

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引用:映画.com


検視官のトミーと、同じく検視官の息子・オースティンは、ある日、身元不明の美女・ジェーン・ドウの検視解剖をすることになった。
しかし解剖を進めていくうちに親子に数々の怪奇現象が起こり始める。
暴風により外界と断絶され密室となった遺体安置室で繰り広げられる恐怖は、観る者を恐怖のどん底に突き落とします。

残酷シーンが多いにもかかわらず、親子の迫真の演技により最後まで一気に観てしまいます。

アナベル 死霊館の人形(2015年)

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引用:映画.com


死霊館」に登場する不気味な人形・アナベルにまつわる恐怖を描いたスピンオフ作品。
物語は「死霊館」の1年前から始まる。
出産を控えた妻・ミアに夫・ジョンはビンテージ人形をプレゼントする。
ある日、隣家の夫婦がカルト教団の信者である男女に惨殺され、信者たちはミアに襲いかかる。
信者の男は警官に射殺されるが、女はアナベル人形を抱えたまま自殺してしまう。
その後ミアは無事に出産するが、夫婦の周囲に様々な怪奇現象が起こるようになる。

とにかくアナベル人形の表情が怖くてインパクトがすごい。
さらに続編の『アナベル 死霊人形の誕生』(2017年)を観れば、アナベル誕生の秘密がわかります。

ミラーズ(2012年)

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引用:映画.com


監督・脚本は『ハイテンション』『ヒルズ・ハブ・アイズ』のアレクサンドル・アジャ、主演はドラマ『24-TWENTY FOUR-』のキーファー・サザーランド

銃の誤射が原因で刑事を辞職した主人公のベンは警備員の仕事を見つける。
仕事内容は廃墟となった巨大デパート・メイフラワービルの夜間警備だ。
放火によって焼けたビルには巨大な鏡が飾られており、ベンはなぜかその鏡に惹きつけられていく。

実はベンの前任者は鏡の破片で自分の首を切って自殺しており、怪しんだベンは本格的に鏡について調査を開始する。

しかし、鏡の謎が解明されていくと同時にベンの周囲で様々な怪奇現象が起こり始める。
そしてたどり着いた先にあった驚愕の事実とは?

キーファー・サザーランドの迫真の演技と鏡の謎解きが気になって最後まで観てしまいます。

 

【公開間近!】『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の魅力と、スパイダーマンシリーズを振り返る

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6月28日から『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が公開されるので、予習も兼ねて以前から観たかった『アメイジング・スパイダーマン』シリーズと『スパイダーマン:ホームカミング』をAmazonプライム・ビデオで観ました。

歴代の映画版『スパイダーマン』シリーズを振り返ってみました。

『スパイダーマン』とは?

『スパイダーマン』は元々、1962年にマーベル・コミックの漫画作品として世の中に登場しました。

ストーリーは、主人公の高校生ピーター・パーカーがある日クモに噛まれたことで特殊な能力に目覚めて、ヒーローとなって街にはびこる悪を退治していくというものです。

このストーリーのベースは映画版も同じです。

映画版『スパイダーマン』について

『スパイダーマン』に関連する映画は2019年6月現在、7作制作されています。

公開順に映画の概要をご紹介します。

スパイダーマン(2002年公開)

監督:サム・ライミ
主演:トビー・マグワイア

原作コミックの熱烈なファンだったサム・ライミがコミック初期のエピソードを元に映画化した本作は、悪役にスパイダーマン最大のライバルであるグリーン・ゴブリンを登場させるなど人気作となった。

スパイダーマン2(2004年公開)

監督:サム・ライミ
主演:トビー・マグワイア

ピーターのヒーローとしての苦悩が大きなテーマになったシリーズ2作目。
4本の金属製の腕を操る強敵ドクター・オクトパスはインパクト絶大で、列車でのバトルシーンは一見の価値あり。

スパイダーマン3(2007年公開)

監督:サム・ライミ
主演:トビー・マグワイア

原作で人気のあるヴェノムが登場する3作目。
他にもサンドマン、ニュー・ゴブリンが強敵として登場し、スパイダーマンを苦しめます。
本作でシリーズに一応の区切りがつきました。

アメイジング・スパイダーマン(2012年公開)

監督:マーク・ウェブ
主演:アンドリュー・ガーフィールド

監督やスタッフ、キャストを一新してリブートされた本作は、強敵にリザートが登場し、高層ビルでバトルシーンを繰り広げる。
VFXやアクションなどが進化した4作目。

アメイジング・スパイダーマン2(2014年公開)

監督:マーク・ウェブ
主演:アンドリュー・ガーフィールド

前作と同様の監督やスタッフ、キャストが関わった5作目。
『アメイジング・スパイダーマン』は当初3部作の予定だったが、興行収入が予想を下回ったため本作でシリーズはひと区切りとなった。

スパイダーマン:ホームカミング(2017年公開)

監督:ジョン・ワッツ
主演:トム・ホランド

新たにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の作品群のひとつという位置づけで再始動された6作目。

アベンジャーズへの参加を目指すピーターの新たな活躍が描かれる。
これまでの苦悩する主人公ピーターとは一線を画して爽やかさが強調された作品となった。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年公開)

監督:ジョン・ワッツ
主演:トム・ホランド

新たにジェイク・ギレンホールやサミュエル・L・ジャクソンなど有名どころの俳優が多数登場する本作は、MCUとしても最終章とのことで注目を浴びている。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームは2019年6月から公開されます。