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Netflixの傑作ドラマ『全裸監督』をおすすめする5つの理由


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2021年6月24日に全世界独占配信されたNetflixのドラマ『全裸監督2』を全話視聴しました。もちろん2019年に配信された前作も視聴済みです。

近年見た映画やドラマの中でトップクラスの傑作でした。

僕はこのドラマを見るためにNetflixを契約しましたが、それでも十分お釣りがくるほどの価値がありました。

今回はNetflixの傑作ドラマ『全裸監督』をおすすめする5つの理由を解説していきます。

『全裸監督』とは?

『全裸監督』は、2016年に出版されたAV監督である村西とおるの自伝『全裸監督 村西とおる伝』を原作に、村西とおるが仲間たちと共にAV業界で成り上がっていく波瀾万丈の人生を描いたNetflixオリジナルのドラマシリーズ。

監督は武正晴総、主演は山田孝之。2019年に第1シーズン全8話、2021年に第2シーズン全8話が配信された。

 

あらすじ

シーズン1

北海道で英語教材の営業マンをしていた村西だったが、会社が倒産してしまい妻にも浮気され、踏んだり蹴ったりの時に飲み屋でチンピラのトシに出会い、意気投合した二人はビニ本の販売を始め、やがて編集者の川田も加わり順調に売上げを増やしていく。

その後、裏本の制作と販売に乗り出して事業を拡大するが猥褻図画販売容疑で逮捕されてしまう。出所後、村西はトシ、川田と共に東京へ行き、AV制作会社サファイア映像を立ち上げ、のちに伝説の女優となる黒木香に出会う。

シーズン2

制作したAV作品が大ヒットして時代の寵児となった村西は、更なるヒットを目指して新会社ダイヤモンド映像を立ち上げ、同時に衛星放送事業にも乗り出す。

しかし、次第に暴走していく村西について行けず、黎明期からの仲間だった川田や黒木香たちは村西の元を去って行く。

衛生放送事業に多額の資金をつぎ込んだことで会社が傾き始め、やがてバブル崩壊とともに村西は転落していく。

 

1 魅力的な登場人物たち


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村西とおるを演じる主演の山田孝之をはじめ、満島真之介玉山鉄二伊藤沙莉柄本時生という個性的な役者が村西の仲間を演じている。

いずれの役者も村西という個性に負けず劣らず魅力的なキャラクターで、これら役者の魅力がそのまま本作の魅力になっている。

さらにAV女優の黒木香役・森田望智と、乃木真梨子役・恒松祐里の演技が素晴らしく、まさに時代を駆け抜けた女優を体当たりで演じている。

2 時代の空気感を再現している

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本作は1980年代から90年代にかけてのAV業界が舞台で、特にシーズン1の80年代という時代が持つ独特の空気感を再現しているのが素晴らしい。

シーズン1の舞台となる80年代の新宿の歌舞伎町という街の猥雑さと怪しさが混じり合った独特の雰囲気がリアルに再現されており、街の人々や街中にゴミが散乱している様子など、美術スタッフの力の入れようが尋常ではないと感じた。

またシーズン2では渋谷が舞台となり、こちらもシーズン1と同様に90年代の渋谷の街が見事に再現されており、作品を盛り上げている。

3 業界モノドラマとしての魅力

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本作は村西とおるという時代の寵児を描いたドラマであると同時に、1980年代のバブル景気からバブル崩壊後のアダルトビデオ業界を描いた、業界モノドラマという側面も合わせ持っている。

具体的には、シーズン1のビニ本裏本の制作・販売の裏側やアダルトビデオ制作の裏側など、貴重な制作の舞台裏を垣間みることができる。

シーズン2では衛星放送事業に多額の資金をつぎ込む村西が、銀行の担当者や衛星放送業者とやり取りする場面や衛星放送事業を始める際に買い取った宗教団体との交渉など、ビジネス要素が強い場面が多い。

このように本作は80年代当時のアダルト業界の裏側を描いたシーンが多く、業界モノのドラマが好きな人にとっても非常に魅力ある作品といえる。

4 容赦ないバイオレンス描写

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本作が扱っているアダルトビデオという業界の性格上、刑事やヤクザが登場し、『アウトレイジ』や『孤狼の血』にひけをとならいバイオレンス描写が展開される。

國村隼リリー・フランキーピエール瀧石橋蓮司という豪華キャストを見れば、本作のバイオレンス描写への力の入れ方が想像できると思う。

本作は表向きは村西とおるがサクセスしていく華々しい物語に見えるが、激しいバイオレンス描写を徹底的に描くことで、一歩足を踏み外すと暗い落とし穴が待っているという、人生の光と闇を見事に表現している。

  

5 最後まで飽きさせない工夫

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『全裸監督』は、最初はしがない英語教材の営業マンだった村西とおるが、AV業界で成り上がり、やがて転落していくまでの人生をシーズン1と2合わせて全16話で描いているが、最後まであっという間に見終わってしまった。

その理由は、テンポ良く進むストーリーと多くの有名キャストを惜しみなく登場させて視聴者に飽きさせない工夫をしている点にあると思う。

さらに圧倒的な映像のスケール感と時代の空気感を描き出す映像美、地上波では放送できない過激なシーンの数々はNetflixだからできた作品とも言える。

【まとめ】まずは観て欲しい

本作が扱っているのは村西とおるという人物とアダルトビデオ業界なので、それらに嫌悪感を抱く人もいると思うが、先入観を捨ててまずは観て欲しい。

昨年から続いているコロナウイルスによる影響で映画業界も大きな打撃を受けており、未だその影響は続いているが、本作はそんな暗い雰囲気を吹き飛ばす程のエネルギーと魅力に満ちており、人間が本来持っている生命力を感じることができる。

元気が失われつつある現代だからこそ、本作を見て人間の愚かさや素晴らしさを改めて感じてほしいと思う。