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日常系アニメ『たまゆら』を久しぶりに見返しました。
女子高生4人の青春を描いた本作は、ゆるい日常生活を描いたアニメに見えますが、実は人生において重要なテーマを内包している奥深い作品だということがわかりました。
今回はそんなアニメ『たまゆら』の魅力をご紹介します。
アニメ『たまゆら』とは?
『たまゆら』は、日本のアニメ作品。原案・監督は佐藤順一。2010年11月から12月にかけて『たまゆら』が全2巻のOVAで発売された。翌年にはテレビアニメとして第1期『たまゆら?hitotose?』が2011年10月から12月にかけて放送され、第2期『たまゆら~もあぐれっしぶ~』が2013年7月から9月にかけてそれぞれ放送された。その後、「完結編4部作」構成の『たまゆら~卒業写真~』の第1部が2015年4月にODS(非映画コンテンツ)(2週間劇場公開)として劇場公開され、最終第4部は当初公開予定であった2016年2月20日から同年4月2日に延期[1]されつつも公開され完結した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
進路に悩む高校生のリアルな姿
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『たまゆら』では主人公の沢渡楓、塙 かおる、岡崎 のりえ、桜田 麻音の4人のメインキャラが中心となって物語が進みます。
4人とも好きな夢を持っていますが、将来のことは手探りの状態で、高校生であれば誰しもぶつかる進路や将来の仕事という問題が4人を通じてリアルに描かれており、前向きに目標に向かう姿が胸を打ちます。
楓はカメラが好きですが、プロになるかどうかは決まっていません。
のりえはスイーツ好きですが、具体的な進路は決めていません。
かおるは何かしら人の役に立つ仕事をしたいと思っています。
麻音はやりたいことが多くひとつに絞りきれていません。
進路が曖昧な状態で3年生を迎えますが、この状態こそ本来の高校生のリアルな姿だと思います。
『たまゆら』はキャラクターの悩みの葛藤の描き方が素晴らしく、自分が高校生になったような気分になります。
夢や目標を見つけるという大きなテーマを抱えていますが、それほど重くならないのは4人の明るいキャラクターによるものだと思います。
物語を盛り上げるユーミンの曲
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『たまゆら』ではユーミンの楽曲が使用されており、青春時代を感じさせる曲で物語を盛り上げています。
ユーミンといえば「卒業写真」や「青春のリグレット」など、青春ソングを多数手がけており、アニメにもピッタリでした。
以下は『たまゆら』で使用されたユーミンの楽曲です。
『たまゆら』OVA オープニング・テーマ
「やさしさに包まれたなら」
作詞・作曲 - 荒井由実 / 編曲 - DEPAPEPE / 歌 - 坂本真綾
『たまゆら~hitotose~』オープニング・テーマ
「おかえりなさい」
作詞・歌 - 坂本真綾 / 作曲 - 松任谷由実 / 編曲 - 森俊之
『たまゆら~hitotose~』最終話
「A HAPPY NEW YEAR」
作詞・作曲 - 松任谷由実 / 編曲 - 窪田ミナ / 歌 - 坂本真綾
『たまゆら~もあぐれっしぶ~』最終話
「最後の春休み」
作詞・作曲 - 松任谷由実 / 編曲 - 山本隆二 / 歌 - 千菅春香
松任谷由実のほかにも、大江千里、大貫妙子、尾崎亜美など80年代を代表する豪華アーティストの楽曲が使用されているのも見どころのひとつです。
【まとめ】進路に悩むすべての人に観てほしい作品
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たまゆら(玉響)とは「一瞬」を意味する古語で、高校生活の一瞬の輝きなどの意味が込められている気がします。
決して楽しいだけではない、等身大の高校生のリアルな姿がそこにあります。
『たまゆら』では、友達という存在が悩みを解決する手助けになったり背中を押してくれたりします。
進路は学生の進学だけでなく、就職や転職、結婚など様々な決めるべき時がありますが、『たまゆら』ではそんな悩みに寄り添う暖かみがあります。
悩んだときに観てみれば気持ちが楽になるかもしれないアニメだと思います。