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モダンホラーの帝王 スティーブン・キング原作のおすすめ映画作品6選

 

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スティーブン・キングといえばモダンホラーの帝王と呼ばれ、平凡な日常に潜む恐怖を描かせたら右に出る者はいない程の有名なホラー作家です。

また、スティーブン・キングの作品は映画化されることが多く、ジャンルはホラー以外にも感動を呼ぶヒューマンドラマもたくさんあります。

今回は、そんなスティーブン・キング原作のおすすめの映画作品を6本ご紹介します。

スティーブン・キングとは?

1974年に長編小説『キャリー』で小説家としてデビュー。

その後、ホラーと現代の社会状況を巧みに織り交ぜた「モダンホラー」というジャンルを確立して一躍人気作家となる。

キング自身がアメリカのメイン州の出身ということもあり、メイン州が小説の舞台となることが多い。

作風は日常描写や人物描写が緻密に描かれ、これらの描写にかなりのページ数を裂いてるのが特徴です。

また、キング自身が大のロック好きなこともあり、小説の中ではロックにまつわる描写も多く登場します。

手がけた小説が映画化されることが多い作家でもあります。

ショーシャンクの空に

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引用:映画.com

あらすじ:
スティーブン・キングのホラー以外の作品を集めた作品集「恐怖の四季」に収録されている『刑務所のリタ・ヘイワース』を原作にした人間ドラマ。
理不尽なえん罪により終身刑の判決を言い渡され刑務所に送られた銀行員の主人公・アンディが、仲間と協力して刑務所から脱獄するまでを描く。

感想:
人生、希望、司法制度の闇など深いテーマを盛り込んでいますが、ストーリーは複雑ではなく、純粋に娯楽作品として楽しめます。
脱獄までの過程が楽しく、アンディと脱獄する仲間立ちの絆が素晴らしい心温まる作品。

『ミスト』

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引用:映画.com

あらすじ:
ある田舎町で嵐が過ぎ去った翌日に町全体に謎の霧が発生する。
主人公のデヴィットは買い物でスーパーマーケットに立ち寄った際に謎の霧に遭遇し、霧の中から現れた正体不明の怪物に襲われてしまう。
やがて町の人々はパニック状態に陥っていく。

感想:
非常にB級感あふれる作品で、クトゥルフを連想させるモンスターもいい感じです。
異形のモンスターも怖いですが、極限状態の中で露呈される人間の凶暴な一面と異常な集団心理も怖いと思わされる作品。
衝撃のラストはこの映画の見どころのひとつです。

『シャイニング』

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引用:映画.com

あらすじ:
コロラド州の山奥にある外界から隔絶されているホテルに、小説家志望の主人公・ジャックが冬期限定の管理人として雇われる。
ジャックは妻のウェンディと息子のダニーと共にホテルに宿泊することになったが、
そのホテルでは数年前に一家惨殺事件が起きており、超能力を持つ息子ダニーはジャックの変化など様々な異変を感じはじめる。

感想:
次第に悪霊に蝕まれていくジャックが斧で家族を襲う場面が有名ですが、その他にもキューブリック監督による独特の映像表現により、ホラーなのに美しく印象に残る場面が多いのが特長です。
キューブリックによる大胆な原作の改編により、原作者のスティーブン・キングは映画版に納得がいかないようで、1997年にTVドラマ版が制作されました。

ミザリー

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引用:映画.com

あらすじ:
ベストセラー作家の主人公ポール・シェルダンは、書き上げた小説『ミザリー』の最新作を車で運ぶ途中、雪道でスリップして崖下に転落してしまう。
しかし、車で通りかかった元看護師のアニーという女性に助けられ、かろうじて一命をとりとめたポールだったが、アニーは『ミザリー』の熱狂的なファンだった。

感想:
人気作家のストーカーという設定は公開当時は珍しく、最初はポールに優しかったアニーが徐々に本性を現して暴力的になっていく過程がとにかく怖い。
人間の怖さやファンの心理が丁寧に描かれており、実際にありそうなリアリティを感じる。
密室の中で繰り広げられるホラーだが、巧みな心理描写と演出で最後まで一気に観てしまう。 

スタンド・バイ・ミー

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引用:映画.com

あらすじ:
小説家のゴードンが、「弁護士のクリス・チェンバースが刺殺される」という新聞記事を読んで少年時代を回想するところから物語は始まる。
少年時代、クリスとゴードンは親友で、テディ、バーンを含めた4人はいつも一緒に遊んでいた仲間だった。
ある日4人は、とある理由から30㎞先にある死体を見るために冒険の旅に出る。

感想:
観た後、懐かしい気持ちになり旅に出たくなります。
4人は子どもながらに様々な事情を抱えており、旅の中で4人が経験する助け合いや喧嘩、友情などをみると、少年時代の一瞬は本当に貴重なものだと再確認できる。
何度も見返したくなる映画史に残る傑作。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

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引用:映画.com

あらすじ:
過去に制作された『IT』のリブート作品。
メイン州のデリーで子どもの失踪事件が相次ぐなか、主人公ビルの弟が失踪してしまい、その後、ピエロの怪物ペニーワイズがいたるところに現れ、ビルと仲間たちを襲い始める。
ビルと仲間たちは、都市伝説の謎を説いてビルの弟を探すため、ペニーワイズに立ち向かう。

感想:
ペニーワイズはピエロ恐怖症になるくらい怖いですが、ストーリーの面白さで最後まで観てしまう程面白い。
思春期特有の子どもたちの話やジョークなど日常描写が楽しく、ホラーの要素が入った王道の青春映画としても楽しめます。
本作は子ども時代の話を描いているが、2019年に公開予定の『IT2/イット チャプター・ツー』ではビルと仲間たちが大人になったストーリーが楽しめます。

【まとめ】ホラー以外も面白いキング原作の映画

ホラーの印象が強いキングですが、意外にも心温まるヒューマンドラマも多く、スティーブンキングの多彩な一面が垣間見ることができます。
さらに原作を読んでから映画を観ると、また違った印象を受けるかもしれません。