『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』予告
先日、公開中の映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -」を観てきました。
NetflixでTVアニメ版のヴァイオレット・エヴァーガーデン全13話とOVAを視聴していたので、ストーリーや世界観、登場人物などは頭に入っており予備知識は万全だった。
京都アニメーションの事件から約3ヶ月が経ったが、いまだ被害に遭われたスタッフの方々の傷は癒えておらず、事件の真相も解明されていない状況の中で観た映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -」は、それまで観てきた京都アニメーションが制作したアニメとは確実に何かが違っていた。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは?
2015年にKAエスマ文庫(京都アニメーション)から刊行された小説「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(著/暁佳奈)が原作のアニメーション作品。
その後、2018年1月よりTVアニメ版が京都アニメーション(以下、京アニ)により制作された。
【あらすじ】
終戦を迎えたとある都市が舞台。
戦争に両腕を失ったヴァイオレット・エヴァーガーデン(以下、ヴァイオレット)は、上官ギルベルトの親友で後見人のクラウディア・ホッジンズが経営するC.H郵便社で、自動手記人形(代筆業)として働くことになった。
最初は感情を無くしていたヴァイオレットだったが、手紙を介した人とのやりとりの中で次第に感情を取り戻していく。
映像美の素晴らしさ
TVアニメ版を観て繊細でダイナミックな映像美に驚嘆した。
これはTVアニメで放映するレベルではないと思ったと同時に、クオリティの高い映像を作り出す京アニの底力を感じた。
それまで観てきた京都アニメーション制作のアニメも素晴らしかった。
『Kanon』『Air』『CLANNAD』『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『けいおん』『中二病でも恋がしたい』『氷菓』など、挙げればきりがない京アニの素晴らしい作品の数々。
しかし『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、それまで観てきた京アニのどのアニメとも違う魅力があった。
TVアニメでここまで映像表現を追求したアニメを観たことがなかったし、映像を見ているだけで感動できることを始めて知った。
TVアニメ版に増して感動できる内容
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は感動できるアニメとして、しばしば話題に挙がる作品のひとつだ。
感動できるアニメといえば京アニ制作の『CLANNAD(クラナド)』も外せないが、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はもっと大衆に向けたドラマだと感じた。
映画は、戦争が終わって数年後が舞台。離ればなれになった姉妹に焦点をあてたストーリーで、TVアニメ版に増して涙なしでは観ることができない内容だった。
映画が終わった後のスタッフロールでは、事件で被害に遭われたスタッフの方々の名前が流れた。
その瞬間、映画の内容とリアルでの出来事が相まって思わず号泣してしまった。
【まとめ】それでも時は過ぎていく
映画を見終わって、この作品はまぎれもない京アニの一つの到達点だと思いました。
このような素晴らしい作品を作ってくれた京アニには本当に感謝しかありません。
事件で被害に遭われた京都アニメーションのスタッフの皆様の一日も早い回復を心よりお祈りします。
2020年公開予定の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、たとえ公開延期になっても必ず劇場に観に行きたいと思います。