休日に車で郊外の街を走っていると大型パチンコ店の駐車場が一杯になっているのを目にします。
田舎のパチンコ店は駐車場が広いのですが、そこが一杯になるということは多くの人がパチンコをして休日を過ごしているという事です。
近年はパチンコによるギャンブル依存症や多重債務などが社会問題になっており、法改正によりパチンコ業界も大きな当たりが出ないようにするなど徐々に変化してはいますが、根本的な解決には程遠いようです。
そこまで人間を熱中させるギャンブルとはどのような仕組みで、またどのような人が依存するのでしょうか。
街中に多くあるパチンコ店を例にしてご紹介します。
ギャンブル大国・日本
世界中をみても日本ほどパチンコ店が身近にある国は珍しいようです。
ギャンブルは競馬、競輪、競艇などいろいろありますが、パチンコ人口が多い理由は最も身近で手軽なギャンブルだからです。
パチンコは景品を現金に変える三店方式により娯楽産業に分類されていますが、間違いなくギャンブルです。
ギャンブルにハマる理由
パチンコに依存させる仕組みは実に巧妙にできていて、人間が快感を感じた時に出す快楽物質のドーパミンの作用を利用しています。
人間は一度感じた強烈な快感を反復するという性質があるので、その快感を味わうため繰り返し遊んでしまうのです。
特に時間に余裕のある主婦や学生などがハマりやすいのが特徴です。
思考力を無くす空間の仕組み
パチンコ店は客をパチンコに熱中させるために、あらゆる工夫をしています。
・店に時計が無い
理由=時間を気にして帰られると困る
・大音量で音楽を流す
理由=思考力を奪い冷静に考えさせない
・休憩所が充実している理由
理由=長時間、店に留まらせる
とにかく人間の思考力がなくなり、冷静な判断ができなくなる空間がパチンコ店という場所です。
ギャンブルがやめられない理由
パチンコに限らずギャンブルがやめられない人には共通点があります。
簡単に言うと「負けた分を取り戻す」という行為に走りやすく、負けた金額が高額なほど取り返したいという欲求が強くなります。
株を例にすると「損切り」ができず、これまで費やした時間とお金に執着して根拠がないのに取り戻せると思ってしまう現象に似ています。
また人間には負けた時の記憶より勝った時の記憶の方が強く残るため、繰り返し勝ちにこだわってしまう心理が働くというのも理由のひとつです。
【まとめ】生活に支障が出てきたら要注意
ギャンブルは自分が管理できる範囲の金額内で遊ぶなら健全な娯楽として問題ないと思いますが、生活費に手を出したり給料の大半をギャンブルにつぎ込むようになったら要注意です。
また、家事をしなくなったり、会社を休んでパチンコ店に行くようになったら末期状態だと思って間違いありません。
そうなると自分ではコントロールができな状態になるので、病院の専門外来で依存症の治療をする必要があります。
何事も適度に楽しむのが健全な娯楽だと思います。